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【山形】

〈託す〉イラク派遣 「もっと議論深めて」

2005年09月02日

 陸上自衛隊が戦後復興支援を目的にイラク南部サマワに派遣されて1年7カ月。

 「うちの人も行ったんだなあ」。妻の記憶は少し遠くなりつつある。夫は昨年11月、3カ月間の任務を受け、東根市の神町駐屯地をたった。ともに20代。最近生まれた子供はおなかにいた。見送りの仙台空港では寂しくて泣いた。

 帰国から半年たった。以前と変わらぬ生活が戻った。テレビで繰り返される新たな派遣隊員の家族との別れ、帰国再会の光景も、2人で普通に見られる。

 「もう一度行くとなったら反対するかもしれないけど……」。12月には派遣期間の延長問題が国会で議論されそうだが、現実味はわかない。空港で味わった切なさは、元に戻った日常の中で静かに封印されつつある。

    ◇

 ある息子も同じ時期にイラクに向かった。「心配だろうがそれを覆うだけの訓練を積んでいる」と言い切った。自分から仏壇にも報告していた。りりしかった。母親(45)の記憶は鮮明だ。

 帰国後、イラク人の子供らの写真を見せながら現地の様子を話してくれた。「息子は国の代表として誇りを持っていた。派遣の意味はあると思った」

 日本が国際社会で期待されている役割だと割り切った。「自衛官も家族もこの大きな流れに乗っていくしかないんです。いま、イラク派遣の是非を1票に込めようという気にはならない」

 大野功統・防衛庁長官が先月25日、山形2区候補者の応援のため、東根市入りした。

 自衛隊関係者らの前で講演し「自衛隊は1発の弾も撃たずイラクの人々の共感を得ている。こんな実力組織はない」と力説した。その後報道陣の問いに「イラク派遣が選挙の争点に? 政権交代したらなるんでしょう」。

 イラク情勢は楽観を許さない。31日、バグダッドでは武装組織の攻撃が引き金となり1000人以上が死亡した。日本政府が「比較的安定」「非戦闘地域」とするサマワでも6月、陸自の車列が爆弾の被害にあった。深刻な失業率、水や電気の不足からデモが相次ぎ、武装した市民による騒乱も頻発している。

    ◇

 「終わったから、さようならじゃない。争点が郵政民営化一辺倒ではよくない。イラク問題に目を向かわせないマスコミも悪い」。こう不満を漏らす県内の50歳代の父親も昨年、息子がイラクに向かった。大きな事故が起き、自衛官が傷つくような事態となれば、世間も派遣を議論するのだろう。でもそれではあまりに後ろ向きで、誰も望みはしない。

 「世界情勢から自衛隊が海外へ一歩踏み出さないといけないのは確か。だからこそ、政治家の都合で決めるのでなく、もっと議論を深めてほしいのです」

 イラク派遣は最初、北海道の部隊で編成され、次第に南下。今は九州の部隊が活動する。地域が一巡してまた北に戻るのか?

 大野長官は「答えれば派遣延長ととられるから、言わない」とかわした。


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