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【山形】

〈託す〉郵政民営化 頭悩ます過疎の村

2005年09月04日

 「郵政民営化に賛成してくれるのか、反対するのか、はっきりと国民に問いたい」。衆院が解散した8月8日、記者会見で熱弁をふるった小泉首相。だが、その答えに頭を悩ます地区がある。

    ◇     

 朝日村大鳥。山形道・庄内あさひICから南へ20キロ。山あいの一本道を進み、乗用車がやっとすれ違えるぐらいの狭いトンネルを抜ける。ダム湖を横目に車を走らせ、ようやくたどりつく。

 かつて鉱山のふもとの村として栄え、ピーク時の人口が約2000人。だが79年の閉山後、過疎化は一気に進み、今は約130人。2代目の世代は職を求めて鶴岡に居を移し、高齢者ばかりだ。

    ◇     

 それでも、住民たちはこの土地に誇りを持ち、守り続けてきた。

 大滝貞吉さん(72)もその一人。「出稼ぎに出なくても暮らせるように」と閉山後、木工おがくず生産組合を始め、大鳥振興企業組合を設立。木の伐採、搬出から災害復旧など何でもやる。

 「村を出た人がUターンできるように」と、伝説の大魚にちなんだ「タキタロウ村」もつくった。年500円の「村民税」を納め、山菜まつりなどを催す。大滝さんは2代目「村長」だ。

    ◇

 そんな住民たちの生活を支えてきたのが「大鳥簡易郵便局」だ。

 大滝さんは多くの住民と同様、郵便貯金の口座に振り込まれる月13万の年金をここでおろす。組合員の多くが5000円、1万円といった日常の出し入れに郵貯口座を使う。

 大滝さんは言う。「郵政民営化は正直よく分からない。でも民間になって赤字が出れば、なくされることぐらい容易に想像できる」。大滝さんは首相が言う「郵便局網の維持」を信じ切れないでいる。

 村にあるもう一つの金融機関、JA庄内たがわ農協も合理化で昨年4月から、大鳥より9キロ下の大泉出張所の営業を週2回に減らした。

 大鳥の局がなくなれば大泉の特定局や20キロ先の村中心部にある朝日局まで出向かなければならない。冬には積雪が2メートルを超える。路線バスも1日4往復だけ。「若い人はいいが、年をとると車の運転がしんどくなる」。大滝さんもそう感じる。

 「この『改革』は田舎に住む我々にとって余計な手間がかかるだけ。いいことはない」。住民には、そんな不安が広がっている。

    ◇     

 大滝さんはこうも漏らす。「今回、自民候補に入れれば民営化に賛成とされてしまう。かと言って、ほかの党に入れる訳にも……」

 保守層が根強いといわれる山間部の大鳥地区。「投票には必ず行かなければ。でも……」「今回は白紙で出そうか」

 複雑な思いをどう1票に託せばいいのか。迫る1週間後の投票を前に、大鳥の住民たちはかつてないほどに迷っている。


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