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【山梨】

〈現場から〉1・犬の目線 かすむ自衛隊・靖国

2005年09月02日

 行き交う人たちが、けげんそうな顔で視線を落としていく。

 甲府市の甲府地裁前。青いビニールシートを歩道に敷き、北杜市大泉町の翻訳家久松重光さん(56)がぽつんと腰を下ろしている。

 近くには「平和」と筆書きされた横断幕と、「司法の死」のパネル。通り過ぎる人の脚の動きばかりが目に入る。

 「まるで犬の目線。世の中のことがいろいろと見えてきますよ」

 座り込んで、3週間になる。

 あの日の法廷の光景が脳裏に浮かぶ。7月26日、自衛隊のイラク派遣を問う違憲訴訟の口頭弁論。休廷をはさんで現れた裁判官らが、突然、「結審」と宣告し、急いで退廷した。

 目を疑った。

 「自衛隊派遣は、裁判官が法服を捨てて逃げるほど巨大な問題なのか。誰にも止められないうねりが世界に生まれているのかもしれない」

 抵抗の意思表示として、座ることにした。衆院解散の翌日だった。

 久松さんは公示前の8月、県内の小選挙区に立つ立候補予定者に、自衛隊派遣についてアンケートした。

 回答欄には、各政党の公式的な考えが並んだ。自衛隊をイラクに送り出してから初めての総選挙となるのに、候補者たちは自分の頭で考えているのかと疑ってしまう。

 「日本にもっと大きな危機が訪れたとき、信念に基づいて行動できる政治家がどれだけいるのか」。不安はふくらむ。

 昼前から夕方まで座っていると、様々な声がかかる。「戦後の発展は日米同盟のおかげ。自衛隊派遣もやむをえない」と意見をぶつけてくる年配の男性も少なくない。

 久松さんは、そういう人々の視点がおしなべて、国家指導者と同じ高さにあるのが気にかかる。もっと地べた近くに下げられないのだろうか、と思う。――たとえば犬の目線のように。

   ◇

 韮崎市藤井町の中村義光さん(82)のもとに今月、東京の中国大使館から一通の手紙が届いた。大戦の戦勝60周年を祝う宴への招待状だった。

 旧満州に陸軍兵士として進駐した中村さんは終戦直後、部隊から逃れた。60年前のいまごろは、吉林省の山岳地帯で山賊同然の暮らしをしていた。生きるために、進攻してきた八路軍に参加し8年間を過ごした。帰国後、残留孤児ら中国からの帰国者の支援活動に取り組んできた。

 29日、党首討論会をテレビで見た。郵政民営化などをめぐって激しいやりとりをしていた。自衛隊の派遣期間延長問題や首相の靖国神社参拝の是非は、片隅に追いやられていると感じた。

 中村さんは憤る。

 「小泉首相は、選挙さえすめば、参拝をして派遣延長も決めるのだろう。争点をぼかそうとしているとしか考えられない」

   ◇

 最長でこれから4年間の国政を担う政治家を選ぶ総選挙。郵政改革が最大の争点と言われるなか、1票を投じる有権者はどう見ているのか。県内各地を歩いてみた。


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