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【山梨】

〈現場から〉6・若者 失った自信、道を探る

2005年09月09日

 甲府市丸の内にある若者の就職支援施設「ジョブカフェ」。韮崎市の男性(24)が、適性検査の結果を手にして、おずおずと切り出した。

 「『協調性あり』。これって本当でしょうか」

 「自信を持ちましょうよ」

 女性相談員は、そう優しく答えたが、男性はいまも、自分がどんな仕事についたらいいのか、わからない。

 いっとき、公務員になろうと思っていた。一日8時間、試験勉強に時間を割いた。大学4年生のときから2年連続で挑戦したが、落ちた。もともと、安定しているからと選んだだけ。実家で何となく時間を過ごした。

 3月、甲府市内の若者を対象にした公共職業安定所を訪れてから不安がふくらんだ。新卒で扱ってもらえると思っていたら、来年度の新卒者の採用が始まるところだった。

 自分は「新卒」でも、数年間勤めて別の会社に再就職する「第2新卒」、「中途採用」のいずれでもない。これが「ニート?」と思う。

 最近、自宅に総選挙の投票所入場券が届いた。頭の片隅で声が聞こえる。「中ぶらりんな自分に投票権があっていいのだろうか」と。

  ■  ■

 身延町に住む保坂康太さん(21)は3月、東京都八王子市の自動車専門学校を卒業し、同市内の整備会社に就職した。「世界一のエンジンをこの手でつくりたい」。毎日、充実感があった。

 入社から3カ月ほどたった7月はじめ。うっかりしたミスで数十万円する部品を壊した。「お前なんか顔も見たくない。もうやめちまえ!」。社長に怒鳴られた。ショックで会社に行けなくなった。4日後には、山梨の実家に戻ってしまった。

 毎日午前10時ごろ起きて、漫画本を読んだり、友人の家に遊びに行ったりして過ごしている。

 「郵政民営化は必要じゃんね」。夕食の食卓で、テレビを見ながら、母親がつぶやく。

 でも、「改革」を叫ぶ小泉首相を見ていると、今の自分の先の見えない不安感を重ねてしまう。「ぶっこわす」と威勢はいいが、その後どうなってしまうのだろうか。

  ■  ■

 「大変厳しい選挙ですので、よろしくお願いします」。勝沼町の10畳ほどの選挙事務所。若い男性(24)の明るい声が部屋に響く。左手には受話器、右手にはペンと電話帳。午前中で30〜40件、電話をかけ続けた。

 中学時代、金髪にジャージー姿の「悪ガキ」だった。高校に進学せず農業を手伝った。「国会議員は雲の上の存在。興味はない」。20歳まで、そう思っていた。

 ところが、ある候補が手を握って目を見て笑いかけてくれたことが忘れられない。「おれみたいな人間と話してくれる人もいるんだ」

 選挙活動で遊説に行くこともあるが、疑問を感じる。沿道に飛び出してくれるのは60歳から70歳の老夫婦。若者と出会ったことはほとんどない。

 長机に山積みにされている「マニフェスト」の内容は全く分からない。「おれらの代こそ改革しなければいけないんじゃないの」。そう思うようになった。


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