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同日選不可能? 「想定外」選管あたふた

2007年06月21日

 国会の会期延長にともない、参院選の日程が当初予定より1週間遅れる可能性が高くなったことで、7月22日に市長や議員の同日選を予定していた県内の市町が戸惑っている。参院選が29日投開票になれば2週続きの選挙となり、「想定外」の費用や人員確保が必要になるからだ。夏休み真っ盛りの29日には、花火などイベントも多く、交通渋滞などが開票作業に影響すると気をもむ自治体もある。

◆経費増や投票率心配

 7月22日に同日選が予定されていたのは、美濃、瑞浪の両市長選と可児市議選、御嵩町議選。このうち可児市議選以外は現職の任期の関係で、日程を1週間遅らせることはできない。

 美濃市選挙管理委員会の担当者は「予定通りやって欲しかった」と困惑気味だ。参院選用に有権者に配る投票所入場券には「投票日・7月22日」と印字されており、約9000枚を、業者にすでに発注済み。再印刷にはさらに10万円以上かかるという。開票にかかる人件費も含め、「同日選なら3割はコスト削減できた」とぼやく。

 人員確保も深刻だ。参院選が29日になれば、市の職員採用試験の日程と重なり、試験監督などにも職員をさかなければならない。夏休み中のため「子どもの都合で投票が敬遠されるかも」と、投票率の低下も危惧する。

 御嵩町では、町議選と同日なら約500万円が浮くはずだった。町内12カ所の投票所は公民館。29日は夏祭りと重なる公民館もあるため、これから交渉する。開票所も公民館を借りていたが「町議選だけなら」とキャンセルし、役場内の大会議室を使うことにした。

 一方、可児市議選は参院選に合わせ7月29日に先送りする方向で、今月25日に決定する。同日選なら約1700万円の経費節減が出来るという。

 県選管は、投票啓発用ポスターや横断幕などを業者に発注してあったが、国会の情勢をみて印刷をストップしてもらっていたため、刷り直しなどの影響は出ないという。水野雅臣書記次長は「投票率低下が心配。期日前投票利用も呼びかけたい」と話した。

 岐阜市選管は、開票所の岐阜産業会館を、念のために29日も仮押さえしていた。それでも、投票所入場券18万枚は刷り直しが必要だ。投票啓発グッズの花火やうちわも、慌てて日付を変更する作業に追われた。ボールペン3000本は、日付部分にシールを張るなどの対応が必要となりそうだ。

◆花火大会、開票に影響も

 多治見市では、花火大会が7月29日に重なるため、市選管は開票開始を遅らせることを検討している。職員採用試験もあるため、投開票事務に携われない職員が出る可能性もあり、「いずれにしても早く決めてほしい」と嘆いている。

 同日はJR多治見駅周辺を交通規制し、昼間は夏祭り、午後7時半からは土岐川べりで花火大会がある。一大イベントで、例年10万人の人出でにぎわう。

 市選管が気をもむのは、花火大会の交通規制で予想される激しい渋滞。市北部から土岐川を渡り開票所まで投票箱を運ぶ時間が読めず、「午後9時15分の開票開始に間に合わないかもしれない」という。

 合併前の上石津町時代から続く大垣市のイベント「もんでこ(帰っておいで)かみいしづ」も、7月29日に予定されている。昨年は約1万2000人でにぎわった。毎年、総出で裏方を務めるのは同市上石津地域事務所の職員ら約25人。ここへ参院選事務が降りかかり、調整で大弱りだ。

 産業建設課の伊藤隆司さんは「職員は選挙に転進し、『もんでこ』は最少の人間でやらざるを得ない。保育士などの人たちにも、『もんでこ』に加わってもらえないか検討中」と話している。

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