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〈修復の行方:2〉さや当て 欲しい公認、競う貢献

2007年06月29日

 岐阜市で27日、藤井孝男氏の応援集会が開かれた。「毛利元就の3本の矢の教えがある。協力して戦ってこそ素晴らしい勝利が得られる」。壇上で、岐阜市選出の平野恭弘県議(72)が、自らの思いを述べた。

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応援集会の後、3人そろって一致団結ぶりをアピールした=27日、岐阜市文化センターで

 集会の主催者は決めなかった。あえて言えば、自民党市連、野田聖子氏(46)と佐藤ゆかり氏(45)の両事務所による合同集会。6月下旬、市内で藤井氏のための様々な催しが開かれたが、両議員がそろったのは、この日だけだった。

 「3人で、みんなの前で」。集会後、帰ろうとする野田氏と佐藤氏に、会場の市議が呼びかけた。2人は一瞬、困ったような表情を浮かべたが、藤井氏を挟んで両手を挙げた。

 野田氏は05年衆院選の岐阜1区で、藤井氏と同様に郵政造反組として党公認を外されたが、無所属で勝ち残った。佐藤氏は当時の小泉純一郎首相が送り込んだ「刺客」。比例区東海ブロックで復活当選し、次は「1区の議席」を目指す。

 野田氏が昨年12月に復党したことで、どちらが1区の公認を得るのか。コスタリカ方式、選挙区替えなど、党内では憶測が飛び交う。

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 岐阜市内の各所には、野田氏と藤井氏、佐藤氏と藤井氏という2種類の「2ショット」ポスターが掲示されている。野田氏のポスターには「県衆議院支部」、佐藤氏のポスターには「県第一選挙区支部」のステッカー。それぞれが支部長を務める政党支部だ。

 「2人の対立を印象づけてしまう」と県連幹部は怒ったが、後の祭り。「3ショット」撮影を持ちかけたが、両派が断り実現しなかった。「それぞれ藤井さんのためにどんどんやってくれ」と幹部はあきらめ顔で話す。

 「(両派の対立は)自民党にとってマイナスイメージでしかない」。24日の市連総務会後、野田派の安田謙三県議から会長を引き継いだ中立派の平野県議は、言い切った。

 市連は、党費の徴収や集会の手配などの党活動を業務とする地域支部。幹部は野田派が中心だったが、今年4月の県議選で野田派の白橋国弘氏が落選し、県議の力関係は佐藤派2、野田派1、中立派1となり微妙に変わった。

 融和路線を掲げる平野氏は就任翌日、「まず場所から中立に」と、野田氏の事務所と同じビルに入居する市連事務所を、県庁や県連事務所に近い県水産会館内に移す手続きを始めた。1区の公認問題については「県連と相談の上で、参院選後、党本部に決めてもらうしかない」と言う。

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 「私は党の副幹事長で、東海ブロックの選挙責任者。藤井先生に立派な得票を」。5月下旬にあった党県連の総務会。佐藤氏は、野田氏ら党の国会議員の前で、きぜんと発言した。

 言葉通りに、佐藤派の県議、市議は今月25、26、28日の3日間、市内で場所を変え、藤井氏の応援集会を開いた。

 一方、野田氏も23日、岐阜市で開いた政治資金パーティーに藤井氏を招いた。「復党して約半年。ようやく以前のように『自民党の野田聖子です』と言える私になって参りました」。約1300人を前に、野田氏はこう切り出すと、野田後援会が藤井氏を推薦することを発表し、「藤井先生を、くれぐれもお願いします」と呼びかけた。

 「次の1区」の決定が迫る。野田氏は「(参院選の)票に色があるわけじゃない」とかわす。

 だが、佐藤派市議は言う。「党本部から、こまめに集会をやれとの指示が来た。本部は参院選を踏み絵にするつもり。どちらがどれだけ集会に動員できたかが問われる」

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