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〈修復の行方:5〉県内5巡 個人と組織、両にらみ

2007年07月03日

 6月3日、共産党の志位委員長が11年ぶりに県内入りし、岐阜市で演説した。約1600人の前で、加藤隆雄氏とともに激励を受けたのは、比例区に立候補を予定する現職の井上哲士氏(49)。演説会の後、県委員会の想厨子(そうずし)久芳書記長は「比例が最大の戦い」と話した。

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街頭で訴える加藤隆雄氏。すでに県内を5巡した=高山市のJR高山駅前で

 加藤氏は、多治見市議を79年から連続5期務め、副議長も経験した。00年から国政へ挑み、衆院選へ3回立候補。3回目の挑戦となる今回の参院選は「憲法が変えられようとしており、今までになく力がわいてくる」と語る。

 今回の立候補表明以来、ひたすら街頭演説を続け、すでに県内を5巡した。今月1日、岐阜市の名鉄岐阜駅前では、「自民、民主に独占されている岐阜県の議席に割って入り、県民のために働く」と訴えた。

 参院選に向けて、県委員会は6月上旬から「党に期待すること」などを尋ねるアンケートを、有権者に配布した。近年の国政選挙の倍近い返信があったが、松岡清・党県委員長は「前回は与党を批判すればするほど、民主党に票が流れてしまった。共産党は政権交代の受け皿にならないというイメージを持たれてしまっている」と警戒する。

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 加藤氏の参院選の得票率は、地元の多治見市で、前回、前々とも20%を超えた。県内平均の倍近くになり、「個人票」の多さを裏付けている。

 「市議時代のファンがいまだに応援してくれる」と、地元の後援会幹部。道路で側溝のふたがなくなり住民が困っていたら、「予算がつくまで時間がかかる」と、加藤氏が別のふたを探して運んできたこともある。

 地元では、加藤氏を支援しつつ、「頼りにしていた『お助けマン』が遠くに行ってしまった」といった声や、加藤氏を県議に推す声も聞かれる。

 松岡委員長は「個人としてではなく、党としての責任もある。市議時代に受けた要望をかなえるのに市議会では不十分だから、国政を目指している」と、県議への転身を否定する。

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 公明党は比例区の重点候補・魚住裕一郎氏(54)の3選を狙い、県内14万票を目標に掲げる。自民推薦で岐阜選挙区から立候補を予定する藤井孝男氏に推薦を出し、自公協力態勢をとった。

 魚住氏は6月16日、大垣市内の街頭演説で「公明党は何のために、連立与党のど真ん中にいるのか。年金、国民を守るためだ」と力説した。17日に岐阜市で開いた時局講演会には約3000人の支援者が詰めかけ、組織力を見せつけた。

 党県本部の岩花正樹代表は「年金問題など与党には逆風が続くが、選挙区5人、比例区8人の全員当選のため、岐阜では魚住氏の必勝を期す」と話す。

 社民党は、98年に県連が選挙区の民主党候補を「支持」したが、今回は政党間協力はしない方針だ。比例区で、笠松町在住の新顔戸田二郎氏(56)を重点候補と位置づけ、県内で6万票を狙う。障害者としてバリアフリー化などに取り組む戸田氏は、「政府は自己責任の名の下、負担を押しつけている」と訴えている。

 「参加者が身内になりがち」という屋内の演説会をなるべく避け、新しい支持層を求めて街頭演説に励む。「障害者自立支援法などで、格差が様々な場面で広がっている。格差、憲法の問題を訴える」と、県連の市川美彦幹事長は話す。=おわり

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