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各党、初の地力勝負 与党入りで民公「住み分け」崩壊

2007年07月05日

 参院選神奈川選挙区が激戦となるのは、じつは9年ぶりだ。3人を選ぶ神奈川の場合、前回04年に当選したのは「自・民・民」、前々回の01年は「自・公・民」。自民、公明、民主はどちらの選挙も計3人の候補しか立てず、落選者を出さずにきた。それができたのは、民主と公明が共倒れを避けるため、候補擁立の段階で半ば「住み分け」をしてきたからだ。だが今回、自・公・民で4人を擁立する。

 「松先生は経済産業政務官、副大臣として国の産業政策に深くかかわった。私どもの事業は経産省の所管で格別の支援をいただいた。今後とも、ご活躍いただきたい」

 6月18日に横浜市中区であった公明党の松あきら氏の事務所開きであいさつに立ったのは、東京ガスの幹部役員だった。

 翌19日には、県内の中小企業の幹部ら約60人が集まって松氏を囲む会が開かれた。会を主催したのは、湘南信用金庫(本店・横須賀市)の服部真司理事長だった。服部理事長は「松さんをぜひトップ当選させてほしい」と持ち上げた。

 自民党の県連幹部は「公明側は企業を回りまくっている」といらだちをみせる。

 公明が躍起になるのは、民主が今回、2人を擁立したからだ。

 「民主が2人立てて、共倒れする事態だけは避けるべきだ」。昨年秋、公明の県本部幹部は、連合神奈川の関係者にこう進言した。当時、民主は連合が推す牧山弘恵氏の擁立しか決めていなかった。

 自・民が各2人の候補を立てた98年の参院選は、民主2人が当選し、自民2人が落選、もう1人の当選者は共産の畑野君枝氏だった。自・公・民で4人の候補が乱立すれば、松氏も牧山氏も苦戦を強いられかねない――。公明が民主の2人目の擁立を牽制(けんせい)したのは、そんな理由からだった。

 実際、松氏の前回選挙の01年のときに、民主は98年選挙で2人当選を果たしながら、候補を1人にとどめた。98年のとき、まだ野党だった公明は候補を立てず、トップ当選した民主の浅尾慶一郎氏(現・県連代表)を推薦した。

 当時、旧民社党系の労働組合と公明の友好関係が続いており、浅尾氏は旧民社系労組が推す候補だった。民主党関係者は「01年はうちが公明に恩を返す番だった」と話す。

 だが、公明が与党入りし、選挙協力は難しくなり、旧民社系労組と公明の友好関係は04年の参院選で崩れた。そして今回、自・公・民が初めて真正面からぶつかり合う参院選となる。

 民主の立候補予定者の陣営幹部は、こう話す。「これまでは政党同士のもたれ合いで勝負が決まってきた面もなかったとは言えないが、今回は党と候補の地力がまさに問われる」

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