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逆風、与党ピリピリ 自民、公明への流出警戒

2007年07月06日

 12日の参院選公示まで、あと1週間。年金記録問題、相次ぐ閣僚の交代、内閣支持率低迷……。与党に逆風の選挙が予想されるため、自民、公明の各陣営とも、入ってくる情報や噂(うわさ)に神経をとがらせている。

 「自民の衆院議員の秘書と公明の関係者が業界団体を一緒に回っている」

 こんな情報が自民県連幹部のもとに飛び込んできたのは、6月末のことだった。同じ与党でありながら、自民と公明は神奈川選挙区でも熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げている。

 身内である自民の衆院議員が自ら公明に業界の票を渡しているのか――。背信行為になりかねないと危惧(きぐ)した県連幹部は、すぐにこの衆院議員に会い、問いただした。

 一緒に回りはしたが、訪れたのは自民、公明の両党の立候補予定者に推薦を出す団体だったという。衆院議員は「公明の関係者とは日程が合ったので、(秘書が)一緒に訪問することになっただけ」と説明したという。

 幹部は「いくら連立与党同士とはいえ、選挙戦を戦っている相手と一緒に支援を頼むのは控えるべきだ」と衆院議員を注意した。

 自民がこうした情報に目くじらを立てるのは、逆風で支持層固めに躍起になるなか、公明による切り崩しや身内議員からの票の流出を恐れるからだ。県連の5日の選挙対策会議で、集まった約120人の国会議員や県議らを前に竹内英明・県連幹事長はこう訴えた。

 「公明が支援を求めてくるという話を聞いているが、選挙区も比例区も自民党一本でやってください。もし、公明に協力しているという情報があったら、すぐに知らせて下さい。すぐに対応します」

 敏感になっているのは公明も同じだ。

 「知事は『県民党』を標榜(ひょうぼう)している。それを忘れないで欲しい」

 県議会が閉会した4日、あいさつ回りに公明党県議控室を訪れた松沢成文知事に県議が耳打ちした。民主の立候補予定者2人の選挙運動用ポスターに「松沢成文知事推薦」の文字が入ることがわかったからだ。

 知事はこれまで「公示後は、特定候補の選挙応援は控える」と明言してきた。益田駿・公明党県本部代表代行は「ポスターに名前が出るのは、公示後の立派な応援じゃないか。約束違反だ」と反発する。益田氏は、知事側に、名前入りのポスターを掲示板にはるのをやめさせるように求めている。

 公明からすれば、4月の知事選で200万票の大量得票で当選した松沢知事の「ブランド力」は気になるところ。敵に回れば、組織力中心の公明には痛手だ。

 民主の立候補予定者の陣営幹部は、こう話す。「選挙が近づきピリピリしているのだろうけど、そんなに神経をとがらせるなら自分たちも知事に推薦をもらいに行けばいい」

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