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〈選挙の風景〉候補者来ない商店街

2007年07月22日

 東急田園都市線とJR南武線が交わる「溝口」。南武線の線路脇にある飲み屋「いろは」は、電車が通るたび、小さな店が揺れる。

 34歳の店主は阪神ファンで、フラッグやメガホンが店のなかに並ぶ。日本酒は小が290円、焼酎210円、シロ、レバなどの串は1本80円。客の約束事はただ一つ、仕事のことを話さない。

 常連の58歳と59歳の会社員は、店主がまだ、よちよち歩きだった先代の時から店に通っていたという。参院選で、どんなことに関心があるのかを尋ねると、2人とも「年金」と答えた。

 店の外に出ると、八百屋や和菓子屋といった古くからの商店がところ狭しと軒を連ねる。もとは終戦間もなく始まった闇市だった。この2月、放火で八つの店が焼けた。「昭和」の雰囲気が残るレトロな商店街はひっそりとたたずんでいた。

 線路の反対側には、デパートが入った大型ビルが並ぶ。選挙の候補者たちが演説するのは、そっちで、ここでは姿も見かけないと、商店街の会長(76)はため息をついた。

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