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無党派層獲得作戦 演説に女優や作家、年金マンガ・・・

2007年07月25日

 無党派層をどう取り込むか。あと4日となった参院選で、各陣営が懸命になっているのが、やはり無党派層対策だ。ポスターをはりかえイメージチェンジを図ったり、女優を招いての街頭演説を企画したり……。29日の投票に向けて力がこもる。

 朝日新聞社が県内の有権者を対象に17、18の両日に実施した世論調査では、どの政党を支持するかを聞いたところ、「支持政党なし」と「答えない・わからない」を合わせた無党派層が45%にのぼり、ともに23%の自民、民主を超えて最大勢力だった。

■「逆風」与党は

 全国的に「逆風」が伝えられる与党は――。

 自民現職の小林温氏の陣営は23日夜から、無党派層が多いと言われる横浜市北部や川崎市北部を中心に、約4300の公営掲示場のポスターはりかえを始めた。候補者が笑みを浮かべた表情だったが、それを「自民への逆風をしっかり受け止める印象を出すため、笑顔のない正面を見据えた表情」(陣営)に変える。小泉純一郎前首相の人気がまだ根強いとみて、はりかえるポスターには「小泉改革継承」という文字を新たに入れる。

 公明現職の松あきら氏の陣営も、支持母体の創価学会に加え、無党派層の取り込みに力を入れる。「どこまで無党派層の票を得られるかに勝負がかかる」(陣営)とみる。有権者へのアピール度を強めようと、松氏の街頭演説場所に女優やミュージカル歌手を招き、応援させる。

■野党も「工夫」

 一方の野党は――。

 自民や公明に比べ、民主はもともと、無党派層を頼りにした選挙戦を続けてきた。支持者を集めた会合より、駅前や商店街での演説を優先させてきた。

 新顔の水戸将史氏は街頭演説を有権者に聞き取りやすいように、よりゆっくりとしゃべるように変えた。「多くの政策を訴えたいのだろうが、詰め込みすぎて有権者に聞き取りづらい」と党関係者から指摘を受けたからだ。新顔の牧山弘恵氏は、横浜市北部などの駅頭で選挙ビラを重点的に配ることを決めた。

 両陣営とも選挙終盤に向け、著名人を招くなどして、さらに街頭アピールを徹底する。牧山氏は25日、作家の志茂田景樹さんと並んで横浜駅西口で演説する。水戸氏も25日に、同じ党の参院議員で元キャスターの蓮舫氏を川崎駅近くや横浜駅西口の演説に招く。

 共産前職の畑野君枝氏は22日の街頭演説の合間に、得意のマンガで「年金問題で怒っている自画像」を大きな紙に描き、道行く人の関心を引こうと工夫した。陣営は「訴えがまだ十分浸透していない。無党派層への働きかけを強めないと」と危機感をみせる。

 社民新顔の和田茂氏は「組織や業界団体のしがらみにしばられない市民の候補」と強調し、党の支持層以外への浸透を図ろうと駅や団地での街頭演説に力を入れる。

 国民新新顔の斉藤さちこ氏は公示後、支持者回りを中心に活動してきたが、今後は街頭演説を積極的にこなしていく予定。

 だが、どこまで無党派層をつかみ切れているかは、各陣営とも読めないようだ。ある陣営幹部は「投票率も含め、票を開けてみるまでまったく分からないだろう」。

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