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〈選挙の風景〉「営農意欲わく政策を」

2007年07月26日

 「ふれあい市場」は5人が入ればいっぱいになる小さな野菜直売所だ。小田原市鴨宮のJAかながわ西湘下府中支店の駐車場の隅にある。

 午前8時過ぎ、次々と客がやってくる。60代の近所の主婦は「政治家にいいたい。自給率が低いって言っても、足元の農地が荒れている」。

 巡礼街道と呼ばれる周辺の市道沿いには郊外型商業施設が相次いで進出した。93年にイトーヨーカドー、00年にロビンソン百貨店。農地は虫食いどころか「点」のようだ。

 73年に開業した市場には、下府中野菜研究会の9人が出荷する。週3日、朝1時間ほど対面販売している。新鮮と安さで郊外農業のメリットを生かす。

 会長の志村祗人(まさひと)さん(60)は会社勤めから父の跡を継いだ。「営農環境は悪化している。相続税で農地が分割される。納税猶予など営農意欲を生かす政策を出してほしい」

 市場が無人になった25日昼前、1キロほど離れたイトーヨーカドー前で参院選の候補者が演説した。15分間、年金問題や地域活性策を訴えたが、農業問題には直接触れなかった。その時間、志村さんらは畑に戻っていた。

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