選挙は朝日で 2007参議院選挙 アサヒ・コム

ここから本文エリア

現在位置:asahi.com2007参院選地方ニュース鳥取> 記事

激戦1人区 市街地で農村で「大物」応援

2007年07月14日

 今回の参院選で勝敗のカギを握るとみられる1人区。その一つ鳥取選挙区には、公示日から閣僚や党代表が入り、各党が激戦を繰り広げている。民主党の小沢一郎代表が八頭町の農村部から攻めれば、自民党は麻生太郎外相が鳥取駅南口という市街地で演説。対照的な舌戦でスタートを切ったが、有権者はどうみたのだろうか。

■自民

 12日午後6時、鳥取駅南口に集まった約700人の前に麻生太郎外相が姿を現すと拍手がわき起こった。

 麻生氏が常田享詳候補を応援することが決まったのは前日。党本部から急きょ、陣営に連絡があったという。麻生氏は20日に倉吉市である決起大会にも来る。東部選対本部長の山口享県議も「ピカイチの話術で、群を抜く人気の麻生大臣に鳥取市に入ってもらい、士気が上がる」と話す。

 麻生氏は約23分の演説の4割を年金問題にあてた。「私が麻生花子としようか。花子が結婚して常田花子になって年金は2口。結婚後に働き始めて3口。だんながかわったら、また1口」と宙に浮いた5000万件の年金記録が5000万人分に相当しないことを説明。軽快な語り口に笑いが起きた。同市の自営業熊田晋さん(38)は「演説がうまく、聞くと安心してしまうが、小沢さんが何を言っているかも確かめないといけない」と話した。

■民主

 12日午後2時、八頭町役場前に到着した小沢一郎代表は、有権者の列にまず向かった。端から端まで握手すると、歓迎の言葉が飛び、練り歩くと拍手が起こった。

 小沢氏は年金や子育てについて公約を挙げ、農政問題では「政府は大規模経営者しか支援しない。八頭町には8人しかいないと聞いた。今の耕作形態でもやっていけるような仕組みを提案する」と訴え、約1000人が耳を傾けた。

 川上義博候補の陣営によると「鳥取の中山間地で演説したい」と小沢氏から打診があり、知名度不足に悩む東部へ。福間裕隆・県連幹事長は「格差問題に正面から取り組む姿を見せるのが狙い」と言う。パートの女性(38)は公示日にこの場所で演説したことに「地方を大事に考えていると実感できた」と話した。

 山田幸夫・県連副代表は「予想以上の人だった。口コミで東部の知名度アップにつながるはず」と期待している。

■共産

 市谷尚三候補の陣営には先月17日、吉川春子・参院議員団長(比例)が駆けつけた。鳥取市掛出町の市民会館に集まった約330人を前に、政治とカネの問題、年金問題に関する安倍政権の対応を厳しく批判した。

 15日には、衆議院議員の石井郁子・党副委員長が来県し、市谷氏とともに鳥取、米子、境港の3市で演説などを予定している。

 他陣営が急きょ大物を投入する中、市谷陣営の予定に大きな変更はないという。選対本部長を務める小村勝洋・県委員長は「共産党の支持は、草の根の活動の中で広がる」と話し、地道な戦術を続ける構えだ。

 今回は、地域・職場単位で120ほどある支部でのミニ集会に、特に力を入れてきた。小村県委員長は「こちらの政策をじっくり聞いてもらい、意見を聞いて、要求を政治に生かす。そうして、何とか二大政党制キャンペーンを打ち破りたい」と意気込む。

このページのトップに戻る