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テレビCM、民主は現実直視、夢見る自民

2007年07月20日

 民主党は19日、参院選用に新しいテレビCMを発表した。公開されたCMは、拳を机に打ち付ける小沢一郎代表(65)に続いて有権者らも同様に握り拳をドンドンたたく内容。21日から投開票前日の28日まで流す。「遠い未来を見る自民党に比べて、現実を直視している」と民主党のCMを評価したマーケティング専門雑誌「宣伝会議」の田中里沙編集長(38)に7党のCMを診断してもらった。

 19日に発表された民主党の新CMで、小沢氏は出演するだけではなく、演出まで担当した。

 しっかりと開かれた右手が閉じられ、口を真一文字に結んだ小沢氏の顔が短く映り、握り拳が「ドン!」と机を打つ。続いて年齢層、性別の違う5人が次々に拳をたたきつける。そして多くの拳が「ドン!」。その間に男性のナレーションが「必要なのは行動すること。自分たちの力で生活を守ること」と訴える。最後は小沢氏が「生活が第一」で締める。顔の表情や角度にも小沢氏は納得するまで撮影したという。

 今月7日から「みんなの声」編として年金、税金、介護、教育などについて不満や不安を漏らす国民の生の声を取り上げた。21日から放送するCMは「変えていくチカラ」と題された。

 田中「最初に有権者の疑問を提起する。しかも生の声で。新CMではその疑問に答えながら、握り拳で力強さをアピールした。政界引退をかける小沢さんの決意の強さ、現実を直視する姿勢が見える。選挙期間中にQ&Aの2段階とは練りに練られたCMですね」。

 一方で、消えた年金や閣僚の不祥事などで逆風にさらされる安倍晋三首相(52)が出演する自民党のCMは、構成が真逆という。

 田中「音楽は『威風堂々』で画面は明るくて、社会保険庁の職員がテキパキと年金問題を処理。青い海の映像を入れて、最後に小さく『美しい国へ』の文字。きれいなCMでよくできている。でも、しゃべっているのは安倍さんだけ。近くではなく遠くから国民を眺めているような感じ。いろんな王子が出てますが、安倍さんは『夢見王子』でしょうか。同じ与党だからか公明党も『こうしたい未来』の映像ですね。あくまで理想であって現実がない」。

 CM戦略では民主党の圧勝のようだが、気になる点もあるという。

 田中「新CMでは回答しているようで、有権者に丸投げしている印象もぬぐえない。小沢さんが遠慮したのかもしれませんが『私はこうしたい』という主張を出した方が、さらなる決意の強さが出ていたと思う」。

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