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土佐の闘犬・田村氏、安倍首相に吠えた

2007年07月21日

 安倍晋三首相(52)の持論「美しい国日本」を批判する内容の発言をしたとして、首相に参院選の応援をキャンセルされた高知選挙区(改選1)の自民党候補、田村公平氏(60)が20日、「言いたいことは山ほどある」と、ほえた。発言がたたって首相の四国遊説から高知だけ外されたが、「郵政も反対し続けた。誰かが言わないと」と、この日も直球勝負。「私は何も悪いことはしていないのに」と、党や内閣への不満を漏らした。

 田村氏は20日夜、四万十町で開いた演説会でもストレートな物言いを崩さなかった。「2度落選したが、今回はその時より厳しい。年金の問題が起き、大臣が好き勝手言っている。何を考えている。私には理解できない」。赤城徳彦農水相(48)の名前を挙げ「赤城さんの自宅は御殿。あれが後援会事務所なんて腹が立つ」と批判を続けた。「私が悪いことをしたなら自分で説明責任は果たす。でも何もしていない」「誰かが言わないとだめ。言いたいことは山ほどある」。内閣の不手際から派生した逆風に、いらだちも隠さなかった。

 田村氏は16日の演説会で「絵に描いた『美しい国、日本』で応援に来られ、適当なことばかり言われたら、ばかにされたような気がする」と発言。安倍首相が掲げる国家づくりのテーマ「美しい国、日本」を批判するような内容だった。

 この発言が首相サイドに伝わり、21日に予定されていた安倍首相の応援は急きょキャンセル。党内では、田村氏の「発言」が理由との見方が広がっている。安倍首相は当初、20日に香川と愛媛、21日に高知と徳島を回る予定だったが、高知だけが外され、安倍首相は20日、徳島、香川、愛媛の3県を回った。今後、高知に入るかどうかは未定だ。

 田村氏は「首相が応援に来ることは知らなかった」と、ドタキャンについては多くを語らなかったが、自民党高知県連の関係者は困惑を隠さない。「田村氏は土佐の闘犬で反骨精神の人。相手が安倍首相でなくても、言うべきことは言う。今回に限ったことではない」と強調しつつも「でも応援には来てほしかった」と話した。

 四国4県は、自民党が大苦戦が伝えられる1人区。首相に対しても「四国のてこ入れをしなくてはならない時期に、感情的になっている場合か」(自民党関係者)という声もある。選挙戦も終盤というのに、混乱が続く自民党の現状を露呈したような格好になった。

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