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安倍首相最後は「勝たせて下さい」と絶叫

2007年07月29日

 第21回参院選は28日、選挙戦最終日を迎えた。各種調査で与党過半数割れが確実視されている安倍晋三首相(52=自民党総裁)は、半日で都内9カ所、約90キロを回る強行軍。年金問題や閣僚の不祥事で離れた有権者の心を取り戻そうと、握手と演説をひたすら繰り返す“総理のどぶ板”を展開し、最後は「勝たせてください」と絶叫した。有権者は安倍政治をどう審判するのか。29日深夜、大勢が判明する。

 「私たちに力を、力を与えてください。勝利を与えてください!」。安倍首相は選挙戦最後の演説になったJR新橋駅前で絶叫した。午前10時40分に表参道ヒルズ前を出発し、約半日かけて東京23区をほぼ1周。05年9月の郵政選挙で、首都圏8カ所を回った小泉純一郎前首相(65)の最終日を上回る9カ所で演説した。途中、シャツとズボンを着替えたほどだ。

 行く先、行く先で危機感が醸し出された。直接、有権者に支持をお願いする握手作戦。首相の車は警備上、演説カーに横付けされるが、この日は違った。首相は演説カーの手前で車を降り、有権者めがけてダッシュ。「よろしくお願いしまーす」と手を差し出した。演説を終えるとまた握手、握手。徹底したどぶ板だった。

 年金問題での逆風、公示日以降も赤城徳彦農水相(48)の事務所費問題がくすぶり、急落した支持率は戻らないまま投票日を迎える。離れた有権者の心を引き戻すチャンスは、街頭での訴えしかなかった。JR阿佐ケ谷駅前では遊説後、動き始めた演説カーに飛び乗り、石原伸晃幹事長代理(50)からマイクを奪って「安倍晋三です」と叫んだ。

 伸晃氏の父、石原慎太郎都知事(74)まで応援に担ぎ出した。石原氏は、民主党の小沢一郎代表(65)を「金丸(信・元副総裁)の下で日本を米国の金融奴隷にした人が、日本のオヤジ(首相)になるなんて」と批判。「この選挙はちゃちな問題にもてあそばれている」と、逆風下の総理を擁護した。首相は「石原さんも都知事選で逆風といわれたが、『やっぱり慎太郎』で当選した。素晴らしい援軍で心強い」。験を担ぎたかったのかもしれない。

 自民党は「ただいま演説中」と書いたトレーラー車を走らせ、首相のスピーチをPR。就任後の実績と民主党批判に、多くの時間を割いた安倍首相は「小沢さんに経済回復の話を聞いたことがありますか。策も計画もないんですよ! 経済を成長させずに格差解消なんて、できるわけないんですよ」。感情的な調子でまくし立てた“逆風総理”には余裕のかけらもなかった。

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