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小沢民主が第1党

2007年07月30日

 民主党が結党10年目にして初めて参院第1党に躍り出た。年金問題などで強烈なフォローの風を受け、改選数の32を大幅に上回る過去最高の55議席以上を獲得し、与党を過半数割れに追い込んだ。公示前、与野党逆転がなければ「政界引退」と明言し、退路を断った小沢一郎代表(65)の戦略も奏功した。政権交代に向けた早期の衆院解散・総選挙へ安倍政権との対決姿勢を強める構えだ。

 「天下分け目の戦い」とも呼ばれた参院選で民主党が大勝した。過去最高の50議席(04年)を上回り、小沢氏が「絶対的安定のために」と目標にしていた55議席もクリア。小沢氏は「選挙戦の疲労で1日か2日、静養する」として民主党本部には姿を見せなかったが、鳩山由紀夫幹事長(60)と菅直人代表代行(60)が笑みを浮かべ、ボードに当選確実の赤いバラを付けていった。

 鳩山氏は「安倍首相の政治に国民が強い不満を持っていることがよく分かった。2大政党制をつくれという国民の大きな期待を感じた」。鉢呂吉雄選対委員長(59)は「政権交代の大きなチャンスが出てきたと思っている」と話した。

 「日本に議会制民主主義を定着させるための最大、最後のチャンス」と繰り返していた小沢代表は公示日の4日前、「(負けたら)政治の場で働く余地はなく、政界にとどまる必要がない」と踏み込んだ発言をした。与党を過半数割れに追い込めなければ引退−。「どちらが首相にふさわしいか」と、小沢氏を挑発するように国民に問い掛けた安倍首相に、政治生活38年のベテランは退路を断った。松本剛明政調会長(48)は「代表が(引退の覚悟を)国民に伝えたのは分かりやすかった」と、小沢氏の戦略が奏功したと分析した。

 民主党は98年の結党以来、しばしば「バラバラ」とやゆされた。06年4月、小沢氏が代表に就任した後も、党内では若手議員らを中心に党運営に対する不満の声が出ていた。しかし、この「圧勝」で求心力が高まっていくのは確実。小沢氏はいよいよ悲願の政権交代に向け、14年前に離党した古巣との対決に専念する。

 かつて小沢氏は「この方法がいいと思えば、僕はやります。何だってやります」と話した。国会で、ときには水面下で、「豪腕」と呼ばれた小沢氏は積極的に動いていくに違いない。【桐越聡】

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