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2人擁立の民主 尽きぬ課題と悩み

2007年06月05日

 参院選の公示まで1カ月。安倍内閣の支持率急落は、民主党にとっての追い風だ。民主党は今回、改選数が2以上の18選挙区のうち7選挙区で推薦を含め2人の候補を擁立。やはり年金が争点の一つとなり、自民党に競り勝った04年の再現を狙う。だがどこまで無党派層に浸透できるのか、労組など支持組織の票を配分して共倒れを防げるのか、課題と悩みは尽きない。

 ■組織頼み、無党派カギ 千葉

 3日夕、JR千葉駅前。千葉選挙区(改選数3)に立候補を予定する民主新顔、加賀谷健氏(63)の街頭演説に500人近くが耳を傾けた。応援弁士がそろって取り上げたのは、年金問題。「号外 あなたの年金大丈夫ですか?」というチラシも配り、追い風をつかもうと必死だ。

 千葉は今回から改選数1増。自民、民主の現職がともに引退を表明し、両党とも公認2人で2議席獲得を目指す。共産、社民、国民新、無所属の元県議も含めた新顔8人による混戦模様だ。

 民主で最初に決まったのは、衆院からくら替えする党県連代表の長浜博行氏(48)。

 2人目は無党派層を意識し、女性候補の擁立を模索した時期もあったが、結局は党県連や支持組織の結束を優先し、県議5期の加賀谷氏に。加賀谷氏は連合傘下の組織内候補、長浜氏は県選出国会議員を中心に県連が支援と、すみ分けも決まった。

 安倍内閣の支持率低下は好材料だ。だが「2人ともどちらかというと組織力を背景にした候補。無党派層にどこまで浸透できるか」と県連幹部。社民が5月末に元中学校教諭の擁立を決めたことで、「労組関係などの票が割れるのでは」との懸念も出てきた。

 ■調整難航、ぎくしゃく 新潟

 「何がなんでも現職2人を当選させる」

 新潟市内で2日あった民主党系県議らの総会で気勢が上がった。改選される新潟選挙区の2議席は同党が独占しており、今回も現職の森ゆうこ氏(51)と黒岩宇洋氏(40)双方を公認。全国12の2人区で、2人公認は新潟だけだ。

 だが、強気にみえる裏側で戸惑いもある。

 党県連は2人公認を求めたが、確実な議席獲得には一本化が必要だと考える党本部との調整が難航。約1年の議論の末、ようやく決まった経緯があり、両陣営のぎくしゃくぶりが消えない。2日の参加者の一人は「どうやって応援すればいいのか」。

 5月20日、森氏の総決起集会に小沢一郎代表が姿を見せた。森氏は旧自由党出身。約1500人を前に「これからも代表を支え、参院選に勝利する」と訴え、親密ぶりをアピールした。

 その30分前、黒岩氏は小沢氏の来県に合わせ、近くの路上で急きょ演説を敢行。「街宣すれば顔を出してもらえると思った」(黒岩氏)。しかし小沢氏を乗せた森陣営の車は黒岩氏の目の前を素通りしていった。

 国民新党は森氏を、連合新潟は黒岩氏の推薦を決定。だが、これまで選挙協力をしてきた社民党県連は、民主が事前の相談なしに2氏の公認申請をしたことに反発し、共闘を解消。票の奪い合いがますます激しくなっている。

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