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綿貫氏・亀井氏 国民新党、対照的な「大物」

2007年06月13日

 参院選後のキャスチングボートを握ろうと狙う国民新党。2年前、郵政民営化に反対して自民党を離れた大物議員2人の動きに、地元の選挙区でも注目が集まる。

 「地方区はどうすればいいか。自民党にこれ以上力をつけさせる必要はない。以心伝心……」

 綿貫民輔・国民新党代表(80)は10日、地元・富山県高岡市での講演会で、こんな言い回しで聴衆をけむにまいた。一般の支持者を前に話すのは、05年の郵政総選挙以来。発言に注目していた後援会幹部らは、困惑気味に会場を後にした。

 参院選富山選挙区(改選数1)には、自民現職の野上浩太郎氏(40)、民主・社民推薦で無所属の新顔・森田高氏(39)、共産新顔の泉野和之氏(50)の3氏が立候補を予定する。

 綿貫氏は05年衆院選富山3区で自民党の候補者に約2万票の差をつけて当選し、地盤の強さを見せつけた。自民党員ながら、「綿貫党」を名乗って支持した者も少なくない。それだけに各党とも綿貫氏が富山選挙区でどう動くか、気がかりだ。

 野上氏陣営は「今回自民は一本」と引き締めをはかる。選対本部は県西部の総括責任者に、衆院選で綿貫氏の選対本部長を務めた県議をあてた。

 一方、民主県議は「綿貫さんの錦の御旗がほしい」と、国民新党への協力を求める。社民党県連合代表でもある又市征治・党幹事長も「反自民を明確にしている国民新党と、与野党逆転を果たすことで一致できる」と期待を寄せる。

 しかし支持者らの見立てでは、綿貫氏はなかなか動きそうにない。「綿貫党」のある自民県議は「私たちを困らせるようなことは、もうしないはず」。別の県議も「はっきりしない方がありがたい」と話した。

   ■  ■

 対照的なのが、亀井静香・国民新党代表代行(70)だ。

 「私の選挙だと思って取り組んでほしい」。亀井氏は6日、広島県福山市で開かれた同党支部の役員会で、広島選挙区(改選数2)に立つ民主新顔の佐藤公治・前衆院議員(47)への支援を呼びかけた。役員会は4〜6日に県東部中心に18カ所であり、各会場で亀井氏が檄(げき)を飛ばした。

 亀井氏と佐藤氏は衆院広島6区で4回にわたり激しく争った間柄。いずれも亀井氏が勝ったが、国民新党は3月初め佐藤氏推薦を決定。徳永光昭・福山支部長は「抵抗はない。亀井さんは『今回の選挙で天下が変わる』と言い切った」と話す。

 富山同様、県内には「亀井系」とみられる自民党県議が数人いる。その1人は「表だって佐藤氏は支援できないが、自民現職の溝手顕正氏を推す気にもなれない。われわれが何もしなければ、佐藤氏が有利になるはず」という。

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