選挙は朝日で 2007参議院選挙 アサヒ・コム

ここから本文エリア

現在位置:asahi.com2007参院選民意の行方 > 記事

「1週間延期」に批判と警戒

2007年06月20日

 参院選の投開票日が1週間先延ばしになる公算が大きくなった。野党の立候補予定者陣営からは「与党の横暴だ」と批判が上がる一方で、「有権者に浸透する時間が稼げる」と歓迎の声も。どんな影響が出るかを推し量りながら、各陣営は日程調整などの作業を急ぐ。

 ■有利?

 茨城選挙区(改選数2)の田谷武夫氏(共産新顔)の陣営は、「会期内で決まらないのは法案に問題があるということ」と政府の姿勢を批判する。一方で「運動できる日数も増え、与党の暴走政治への批判をもっと前面に訴えていけると思う」とも。与野党どちらに有利かは「開けてみないと分からない」。

 東京選挙区(同5)の大河原雅子氏(民主新顔)は街頭演説では「重要法案ごり押し、年金問題沈静化を狙っての延長は許されない」と自民党の戦術を批判するつもりだ。「少しでも浸透に費やす期間が延びるのはありがたい」と歓迎する。

 群馬選挙区(同1)の福田晃治氏(国民新党新顔)の陣営も「より細かく対応できるようになる」。県民になじみの薄い同党は1日でも余計に欲しいといい、「空白の1週間」もすべて街宣活動にする予定。埼玉選挙区(同3)に現職の高野博師氏を擁立する公明党埼玉県議団の福永信之幹事長も「我々にとって有利。候補者の訴えを浸透させる期間が1週間伸びたことは歓迎したい」。

 ■不利?

 「自民党候補に壊滅的なダメージを与え、5、6議席を失う」として心配するのは、群馬選挙区の山本一太氏(自民現職)の陣営だ。「1週間延びても年金問題への厳しい世論は改善せず、国家公務員法改正案を成立させても法案の不備を指摘される恐れがある。現職に比べ新顔は期間が長いほど支持が伸びる」

 埼玉選挙区の古川俊治氏(自民新顔)は「22日のほうが良かった。(支持者は)みんな張りつめた雰囲気の中でやってくれている。間延びするのが怖い」。神奈川選挙区(同3)の水戸将史氏(民主新顔)の陣営幹部も「今の上げ潮ムードの勢いに乗って、早く突入したい。統一地方選で地方議員の選挙疲れもあるので、短期決戦の方がありがたい」。

 北海道選挙区(同2)の小川勝也氏(民主現職)の陣営幹部も「(年金問題が)今以上に盛り上がることはない」と警戒感を強める。

 ■影響は?

 北海道選挙区の浅野隆雄氏(社民新顔)は、事務作業への影響を懸念する。道内のポスター掲示場は約1万7000カ所。深い山あいの地域もある。1週間の延期で、延べ約60人というポスター張りの要員集めに苦労しそうだからだ。

 東京選挙区の保坂三蔵氏(自民現職)陣営は「遊説日程を組み直さなければ」と頭を抱える。公示先送りで選挙期間前となれば、個人演説会は開けない。都議らは「『都政報告会』と看板を変えればいいのか」「いや、選挙戦後半が空くのはまずい」と困り顔だ。

民意の行方

民意の行方一覧

このページのトップに戻る