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コムスン・年金…逆風へ必死の組織代表

2007年06月21日

 訪問介護最大手コムスンの不正や、年金記録問題などへの批判の高まりで、特に厳しい逆風を受けている参院選の立候補予定者がいる。関連の業界団体や労働組合が比例区に送り込む組織代表たち。反論も試みるなど防戦に必死だ。

 ■介護業界

 「介護保険制度は崩壊が始まっている。参院選の争点にすべき問題なのに、コムスン問題で沈んでしまった」。全国の介護サービス事業者が都内で16日に開いたセミナーで、主催者は嘆いた。

 セミナーでは、日本在宅介護協会の組織内候補として自民党が擁立する河瀬葉子氏(50)もあいさつに立った。が、コムスンには触れなかった。

 約200の事業者でつくり、コムスンも加盟する同協会が初めて立てるのが河瀬氏だ。傘下のヘルパーら従事者数は約30万人。河瀬氏もホームヘルパーや介護福祉士を約10年間務めてきた。

 河瀬氏は、「企業倫理に欠けていたことは真摯(しんし)に受け止め、業界全体で法令順守を徹底する」と話す。そのうえで、問題の背景には介護労働者の低賃金があると指摘。「私たちが政治力を持たなければ」と訴えた。

 ■自治労

 「意図的に作り出された『公務員バッシング』を阻止する」。宇都宮市で14日にあった自治労の地方集会で、札幌市非常勤職員出身の相原久美子氏(60)が語気を強めた。

 民主党の比例区候補として自治労が擁立するのが相原氏だ。自治労には社会保険庁の職員約1万1000人でつくる「全国社会保険職員労働組合」が加盟しており、自民党などが「社保庁の労組が労働条件の改善を優先したことが『宙に浮いた年金』につながった」との批判を強めている。

 相原氏は「議論をして国民が安心できるように正す。ただ、『労組が悪い』との攻撃には堂々と反論する」と言う。集会のアピールも「責任を自治労に転嫁しようとする政治的意図が明らか」といった言葉が並んだ。

 ■日歯連

 日本歯科医師会の政治団体、日本歯科医師連盟(日歯連)は、今回を「みそぎ」の機会にするはずだった。

 日歯連は04年の参院選では、歯科医師の診療報酬を巡る汚職事件を受けいったん決まった候補者擁立を見送った。その後、自民党旧橋本派への1億円の不正献金事件も発覚。6年ぶりに自民党の比例区で立てるのが、小児歯科医を長く務めた石井みどり氏(57)だ。

 ところが今年5月、社会保険事務局技官が出身大学OBの歯科医師らに便宜を図りわいろを受け取っていたとされる事件が発覚した。

 石井氏は10日、全国27の歯科大学同窓会が都内で開いた総決起大会で声を張り上げた。「信頼回復ができたと胸を張れるよう、参院選で大きな数字(票)をいただきたい」

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