選挙は朝日で 2007参議院選挙 アサヒ・コム

ここから本文エリア

現在位置:asahi.com2007参院選1人区争奪戦 > 記事

「復党」自民の思惑外れ 山梨選挙区

2007年07月03日

 参院選へのてこ入れを狙ったはずの郵政民営化反対派の復党が、逆に自民党の足かせになっている。05年衆院選で、山梨では3小選挙区のうち二つで反対組と党公認の「刺客」に分かれて戦った。双方の票をあわせれば民主党を圧倒しているが、参院選では苦戦の様相。次の衆院選を意識したつばぜり合いがやまず、単純な足し算になっていないのが現状だ。

表

自民党へ復党組がいる参院選「1人区」

■衆院5議員、結束は困難

 「投票日が延びたのは山梨にとって神風だ。この1週間を大事にして勝利をつかみたい。私の決意表明とお願いです」

 6月28日、山梨県昭和町であった自民党の立候補予定者の決起集会。「県選出国会議員の代表」としてあいさつした堀内光雄氏の演説は4分間におよんだ。

 衆院選山梨2区を無所属で勝ち抜き、昨年末に復党した堀内氏にとって、この参院選は存在感を示す格好の舞台だ。一方、堀内氏と2区で争った長崎幸太郎氏は、あいさつの機会もなく壇上で見守っていた。

 堀内、保坂武両氏の復党で、1区の赤池誠章氏(比例復活)も含め県内の党所属の衆院議員は5人になった。得票は計30万票で、民主党3人の計16万票の2倍近くになる。ところが、1議席を争う参院選の現状は「相当厳しい」(自民党幹部)とされる。

 次の衆院選をにらめば小選挙区候補の座をめぐるライバル同士で、結束が難しいのだ。

 例えば――。長崎氏は昨年、約2800人の新規党員を獲得した。それをみた堀内氏も党員獲得に走り、復党後に自ら支部長になった「第4支部」は、党員ゼロから現在は3083人と県内1位になっている。競って掘り起こすが、参院選には生かされていない。

 参院選に向け党県連は県議らに「新規党員50人の獲得」を指示。これを受け2区内の県議は、基礎資料として堀内、長崎両氏に支持者名簿の公開を求めた。ところが、支持者が嫌がらせを受けるのではないか、と懸念した長崎氏側は拒んだ。県議の一人は「参院選という大義があっても、お互い手の内は明かせないということのようだ」とぼやく。長崎氏の支持者からは「参院選の立候補予定者は堀内氏側だ。それなら民主党に投票する」との声すら漏れる。

 3区も事情は同じだ。参院選の総合選対本部長に保坂氏が就任したのだが、すんなりとは決まらなかった。小野次郎氏が納得しなかったからだ。

 5月下旬。保坂氏は復党組の仲間を招いた会合で「3区の党公認として頑張りたい。比例の人たちは私たちのお手伝いをする立場だ」と語り、比例復活した小野氏を牽制(けんせい)。一方の小野氏も国政報告会で、自分のポスターに3区内の県議の顔写真を並べて「自分こそ3区の自民党代表」だと誇示していた。

 こうした事情をくみ、6月28日の決起集会に出席した中川秀直幹事長は、あえて団結を呼びかけた。「山梨選出の衆院議員5人がスクラムを組んで全力で果たしてもらわないといけない」

1人区争奪戦

1人区争奪戦一覧

このページのトップに戻る