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2人公認の自民・東京選挙区、身内で票奪い合い

2007年07月05日

 下げ止まらない内閣支持率に原爆発言での久間防衛相辞任。自民党への逆風がやまない中、党が2人を公認した参院選挙区では、「身内」同士のつばぜり合いが激しくなっている。「2人で支持層を広げるはずが、小さくなるパイを奪い合っている」。そんな嘆きすら聞こえてくる。

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握手をする左から保坂三蔵氏、石原伸晃・自民党都連会長、丸川珠代氏=3日夜、東京都杉並区で

 「ものすごく厳しい選挙です」。3日夜、東京都中野区で開かれた集会で、東京選挙区(改選数5)の自民現職、保坂三蔵氏(68)は訴えた。自民新顔の元アナウンサー丸川珠代氏(36)について「先輩なら助けてやれと言われるが、選挙だけは競争」と述べると、丸川氏は「保坂先生にトップ当選していただき、私はドンケツで結構です」と頭を下げた。

 ところが2人が中座した後、地元都議は壇上で不満をあらわにした。「きれいだから丸川さん、では困る。中野総支部は保坂さん1本と決めている」。集会のチラシには保坂氏の名前のみ。地元区議からは「丸川さんは呼んでないのに」との声も漏れた。

 不協和音が広がるのは、2人のすみ分けが破られつつあるからだ。保坂氏は組織で戦う「地上戦」、丸川氏は街頭演説中心に無党派層を狙う「空中戦」。改選数1増で9年ぶりに2人を擁立する際の戦略だった。

 しかし6月18日、都選出国会議員らの会合で「丸川は苦戦」との情勢調査の結果が示された。「総決起大会には保坂、丸川両氏を呼ぶように」という中川秀直幹事長名の通知が、そのころ都内の党支部長に配られた。

 「保坂氏の票が丸川氏に流れないか」。保坂氏を支える地方議員らの頭をよぎるのは、現職と新顔が共倒れした9年前の悪夢だ。今回、東京選挙区は民主が2人、公明、共産、社民が1人ずつ擁立し、知名度のある無所属の立候補予定者もいる。丸川氏の無党派票獲得のライバルは多い。

 丸川氏は、安倍首相直々に立候補を求めた「肝いり」の新人。丸川氏のテコ入れにと動く国会議員も少なくない。「閣僚入りが近く、浮足立っているんじゃないの」。都議の間では、そんな皮肉がささやかれている。

    ◇

 東京以外で今回、自民が複数の公認候補を立てるのは、やはり改選数が1増えた千葉選挙区(改選数3)。元県議の石井準一氏(49)は組織型選挙をすすめ、歯科医師の白須賀貴樹氏(32)は無党派層への支持拡大を目指すとして、すみ分けが図られた。だが両氏に加えて、同党公認に漏れた元県議の本間進氏(52)も無所属での立候補を表明。ここでも保守票の奪い合いが予想される。

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