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公明・太田代表 プリンス初陣 故郷カギ

2007年07月21日

 「民主党の年金政策は『絵に描いた餅』どころか、絵も、数字も、何もない。雨が降れば消えてしまうような妖怪だ」

写真

候補者の手を取り声援にこたえる公明党の太田昭宏代表=13日、大阪市都島区で、関口聡撮影

 逆風下の選挙戦で、民主党への敵意をむき出しにする。11日の党首討論会でも、かつて新進党時代に仕えた小沢一郎・民主党代表を「誠に無責任だ」と切って捨てた。

 公称800万世帯の創価学会で440万人の青年部の頂点に立った学会エリート。今も数珠を欠かさず持ち歩く。93年の初当選以来「公明党のプリンス」と期待され、昨年9月、満を持して党代表に就くと、立党の原点に立ち返り、「闘う人間主義」を打ち出した。

 参院選は党代表として初めての大型国政選挙。しかも、創価学会も昨年11月に25年ぶりに会長が交代したばかり。公明党にとっても、創価学会にとっても、絶対に負けられない初陣だ。

 ところが、選挙戦が近づくと、政府や自民党への直言が影を潜めた。

 「清潔」と「平和」も立党の原点。だが、「政治とカネ」問題で自民党と妥協し成立させた改正政治資金規正法は「ザル法」と批判にさらされる。久間章生前防衛相の「(原爆投下は)しょうがない」発言でも当初は火消し役に回ろうとした。

 「相手が元気なら、こちらも言いたいことが言えるのに」と苦衷を周囲に漏らしたこともある。連立のパートナーが批判すれば、政権の致命傷になりかねないと気遣っているようだ。

 しかし、創価学会内には一部「言動が慎重過ぎる」といらだちもあり、公明党からも「自公の足並みを優先するあまり、我が党の立ち位置を誤れば共倒れになる」と懸念する声も出ている。15日のテレビ番組では、与党の党首として連日釈明に追われる心情を「腹立たしい場合もある。悔しい気持ちもある」と漏らした。

 「実は私、選挙生活50年を超えます」。演説でこう語ると聴衆がわく。10月に62歳の誕生日を迎えるが、創価学会が初めて国政選挙に挑戦した56年の参院選で、学会員の家族として小学校の校長先生に投票を頼んだのが初めての「選挙運動」だからだ。14日にはその母校がある愛知県豊橋市で声を振り絞った。「地元に恩返しをするためにも勝たせていただきたい」

 6年前に獲得した13議席を維持できるかは、自公民民の4有力候補が3議席を争う愛知選挙区にかかる。故郷での勝敗で、真価を問われることになる。

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