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共産・志位委員長 命運かけ心身引き締め

2007年07月21日

 「共産党は消費税増税に絶対反対だ。しかし、仮に政府が消費税率を上げる可能性があるなら、参院選で国民の審判を仰ぐべきだ」

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気軽に記念写真の撮影に応じる共産党の志位和夫委員長=15日午後7時56分、神戸市で、松本敏之撮影

 「ストップ貧困、憲法9条を守れ」に加えて、最近は消費税の争点化を強く求めている。秋の税制改正で消費増税が議論される可能性をにらみ、「消費税について安倍首相にはっきり言わせるのは私の役目」と言う。

 公示日夜のテレビ討論でも「消費税を上げる可能性があるのでは」と首相に直接、迫った。二の矢、三の矢まで質問を考えたが、司会者に遮られた。「自民VS.民主」に焦点が当たり、発言の機会が思うように回ってこないのが歯がゆいようだ。

 千葉県の自宅で夜寝る前、大好きなシューベルトのソナタをピアノで無心で弾きたいのだが、今はそうもいかない。「頭のどこかで『次の演説で何を言おうか』と考えてしまう」からだ。

 それだけ責任が重い選挙なのだろう。昨年の党大会で不破哲三氏が党議長を引退し、第一線を退いてから初めての国政選挙。党員の高齢化、党勢の足踏みと課題が多いなか、52歳で「独り立ち」を試される。

 非改選と合わせて10議席を得て、党首討論に参加できるようになるのが一つの目標だ。自民、民主の2大政党に埋没しないよう独自路線を強めている。

 国民投票法の成立で3年後に改憲案の発議が可能になった状況も、「護憲政党」の危機感をかき立てる。党創立85周年を迎えた15日、神戸市の演説で「反戦平和を貫いた共産党の議席を伸ばすことが、戦争への道にストップをかける一番確かな力になる」と訴えた。

 やはり護憲を訴える社民党を「(護憲と言えない)民主党と選挙協力をするのは矛盾だ」と批判し、一線を画す。「自公政権の大暴走」を食い止め、民主党とも手を組まないという立場から「たしかな野党」を掲げるが、こうした姿勢は野党内で孤立を招き、参院選後の選択を狭めている。

 先達の宮本顕治氏、不破氏に比べるとカリスマ性に欠ける。党首力が問われる時代に、「共産党の力は草の根力。草の根で頑張っている皆さんが元気いっぱい選挙を戦えるよう政治的責任を果たす」と控えめだ。だが、その采配に、長い党の歴史と明日の命運がかかっている。

 朝と夜、食前にキャベツをボウル1杯食べるダイエットを続け、5キロやせた。ベルトの穴を5個ほどずらし、引き締めた身体で戦いに臨む。

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