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社民・福島党首 「9条」訴え再建図る

2007年07月21日

 「自民党や民主党には愛がない。民主党が勝っても、憲法改正は止められない。憲法改正を止められるのは『愛と平和の社民党』だけです」

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有権者と、年金問題や憲法などについて語る社民党の福島瑞穂党首=18日午後、仙台市で、松沢竜一撮影

 公示日の12日、新潟市内の演説でひらめいた言葉だ。「安倍首相も、民主党の小沢代表も、生活感がない。社民党の温かさを伝えたい」という思いが口をついて出た。こんな演説中の「ひらめき」を大事にしている。

 土井たか子氏から党首を継いで4年目。「ゴッドマザー」と呼ぶ土井氏に比べ、参院当選2回と政治歴は浅く、時に強情さが出ることもあるが、「党を支えるのは彼女しかいない」というのが党内の見方だ。本人も「敷居の低さと庶民感覚で勝負したい」と自然体だ。

 政治家3世である安倍首相の政治を「ぼくちゃんの、ぼくちゃんによる、ぼくちゃんのための政治」と命名。年金問題も、柳沢厚生労働相の「女性は産む機械」発言も、久間防衛相の「原爆投下はしょうがない」発言も、「共通項は命を軽んじていること。命の痛みが全く分かっていない」と指摘する。

 野党第1党の時代は、今は昔だ。衆参計13議席となり、労組も大半は民主党支持に回る。「大きな組織に頼らず、国民一人ひとりに支持してもらう」と市民団体やNPOと連携を強め、候補者発掘にも結びつけている。「安倍政権への不信任選挙」と名付けた参院選で退潮傾向に歯止めをかけるのが最大の課題だ。

 そのため、初当選以来訴えてきた護憲を前面に出す。「国民が涙を流さない仕組みを作るのが政治。人が最も涙を流すのが戦争だから、平和憲法が大切」と主張。「9条を変えたくない国民は半分以上。その支持があれば社民党は躍進できる」と語り、他党の護憲派と連携して「国会で9条を変えない連帯の核として頑張る」と発奮する。

 与野党逆転を果たすため、民主党との共闘を重視している。民主党が政権を取る時は連立政権への参加も視野に入れる。11日の党首討論会では野党が過半数を取った場合の参院議長選で「民主党候補への投票も問題はない」と言い切った。

 だが、選挙戦では、憲法で立場が異なる民主党批判にも踏み込む。共闘か、独自性か。連立を組む条件に護憲を入れるためにも、民主党とはつかず離れずの距離を保つ。

 スタジオジブリのアニメ映画が大好き。ロックバンドU2が来日した時は夫と娘と一緒にコンサートに行った。常に新しいものに接し、感性を磨きながら支持を訴える日々が続く。

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