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新党日本・田中代表 主張貫き「触媒役」狙う

2007年07月21日

 「お口を開けて補助金を待っている農家の人たちじゃなくて、自立型の自分でやる農家の人たちを私は支援してきた」

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被災したキノコ農家を訪ねる新党日本の田中康夫代表=18日午前、長野県飯山市で、鎌田正平撮影

 18日、中越沖地震で被災した長野県飯山市のブナシメジ栽培農家を訪ねたときのことだ。「前知事さん、助けて下さい」と懇願されたが、遠慮はなかった。

 被災地を訪れて、被災者にこんな話ができる政治家は少ない。自身は阪神大震災でのボランティアが政治活動の原点。彼らの気持ちがわからないはずがない。それでも主義主張を状況や相手によって変えない。

 6年間の長野県知事時代からこのスタンスを貫いている。県議会多数派から「脱ダム宣言」を批判されても、主張は変えなかった。今回、参院選に挑戦するにあたっても「霞が関や永田町は現場に即してない、頭でっかちだ」と官僚や国会議員をなで切りにする。

 「道路を造るときは国からお金が来るのに、道路の維持には国からお金は来ない。そういうことすら政治家は知らない。官僚も教えない。ただ単に『自分の票田のために道路を造ってくれ』で動いている。これがいまの財政破綻(はたん)になっている」

 合言葉は「脱ダム」から「脱しがらみ、脱なれあい」に。「長野革命を日本へ」とも訴える。

 とは言え、候補者は比例区のみ3人。どう政策の実現を図るのか。

 「小さくても、夕張の問題でもきちんと政党として言うことによって他の政党が動き出した。遅ればせながらでも共鳴してくれれば、それは動きになる。心を動かす」

 池に石を投げると、水紋が幾重にも広がり、やがて全体がさざ波を立てる。そんな役割を狙う。

 民主党との関係は深い。03年総選挙では政権を取った場合の「主要閣僚」に名を連ね、当時の菅直人代表と記者会見に同席。公約の「年金通帳の導入」を訴えるときは「民主党の小沢代表も高く評価している」と付言する。ただ、政策は似通うが、一緒になるわけではない。そんな役割を「触媒」とも表現する。

 作家でありながら、阪神大震災のボランティアや神戸空港建設反対の市民運動を経て知事に。昨年は知事選に敗れたが、次は国政へ。51歳のバイタリティーは衰えることがない。

 公示日直前、党所属の国会議員が2人とも解党を宣言。事実上、国会議員ゼロでの勝負になる。政党交付金の受給申請は取り下げた。「逆境になると燃えるんです」。18日、長野県上田市で開いた個人演説会で聴衆を笑わせつつ、闘志をのぞかせた。

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