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〈夏の陣 09総選挙〉比例票めぐり攻防激化 公・共・社「重点」位置づけ

2009年7月30日

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 選挙区での自・民の争いが注目される状況となる一方で、比例票をめぐる攻防も激化している。公明や共産、社民は比例区を重点に掲げ、友党の動向もにらみながら、支持者に選挙区と比例区で投票政党を変えるよう求めるなど、さまざまな戦略を練っている。(田中聡子)

 「比例代表で高橋千鶴子さんの再選をなんとしても勝ち取ります」

 衆議院が解散した21日、岩手1区から立候補予定の共産党の吉田恭子氏は、街頭演説でこう力を込めた。演説には高橋氏本人もかけつけた。

 高橋氏は、比例区東北ブロックでの同党唯一の衆院議員だった。「比例区での戦いが勝負」と位置づける同党にとって、高橋氏の議席死守は最重要の命題だ。

 同党県委員会の菅原則勝委員長は「小選挙区の『自民か民主か』という争いの中で議論する気はない。その分、比例票で『日本共産党』と書いてもらうための運動は徹底的にやる」と話す。

 前回選挙で比例区東北ブロックでの議席が同じく一つの社民党も、比例票の獲得に力を入れる。小選挙区で候補者がいない岩手2、3区で運動が本格化しないことを防ぐため、「2区は1区の候補者を重点支援、3区は4区の候補者を重点支援」と両選挙区の支持者に言い聞かせている。

 同党県連合の久保孝喜県議は「候補者不在の選挙区ではどうしても選挙のムードにならない。明確な目標を持たせることで、比例票と連動させたい」としている。

 傘下組合員1万8千人で、同党の支持基盤である平和環境県労組センターは、2区と3区では民主公認候補を支持する。他県では、「選挙区では民主党候補、比例区では社民党」と両党で支援のバーターをする選挙区もある。社民党県連合では議論を重ねてきたが、「気休めの選挙協力で喜んでいるようでは、政党の体をなさない」と、バーターは行わない方針だ。

 一方、自民と連立を組む公明党は、小選挙区で自民党の候補者を支援し、比例票で公明党を支援してもらうバーターに力を入れる。比例区東北ブロックで現在の1議席から2議席に増やすこと目標に、早くから自民との選挙協力を進めてきた。

 特に自民、民主が激しい攻防を繰り広げる岩手2区は、協力態勢が最も強い。衆院選の前哨戦として注目された6月の宮古市長選でも、公明党が本格的に支援したため、同党関係者は「衆院選での『お返し』がきちっと比例票に出るだろう」と期待を込める。

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