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〈決 09衆院選〉医師連、自民離れも

2009年8月5日

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 迫る衆院選に向け、これまで自民の支持基盤とされてきた医師連盟の一部に民主を支援する動きが出ている。過去の選挙のしこりや医療政策への批判が背景にある。切り崩しに攻勢をかける民主側に対し、自民側は改めて組織の引き締めを図っている。

●1区 川内氏切り崩し、保岡氏引き締め

 「今度の選挙では、医師連とは違うグループからも案内が来る。昨日もはがきが来てたよ」

 鹿児島1区に住む医療関係者の男性は、これまでの国政選挙ではなかった動きを指摘する。学校の同窓会などでつながりがある医師仲間から届く民主党関連の会合案内などだという。男性は「医者の集まりは、そもそも言われたままに動く集団じゃない」と話す。

 同区で医師連の票争奪にしのぎを削るのは、自民の保岡興治氏、民主の川内博史氏の両前職だ。

 川内氏の陣営は「これまで自民支持だった団体の立場が崩れてきているのは全国的な現象だ」と切り崩しに自信を見せる。9日には連盟に属する医師らによる任意団体が民主党で医療福祉分野のマニフェスト作りに携わった足立信也参院議員を講師に、鹿児島市医師会館で勉強会を開催する予定だ。

 5年前の県知事選で保岡氏が県医師連が推薦した伊藤知事とは別の候補を支持したしこりが、いまだに尾を引くともみる関係者もいる。

 保岡氏の陣営も組織の引き締めに躍起だ。保岡氏の事務所開きで、県医師連の米盛学委員長は「逆風のなかでも、ヨットは風上に向かっていける」とあいさつした。県医師連のほか建設業界や農協関係者など自民友好団体でつくる「県都の政治を守る会」は12日に決起集会を開き、保岡氏の支援を確認する予定だ。

●2区 残る「保徳」のしこり、民主推薦や自主投票

 鹿児島2区では、指宿医師連が昨秋、同区で立候補予定の民主新顔、打越明司氏の推薦を決めている。医師の間には、同区の自民前職、徳田毅氏の支持基盤である医療法人徳洲会グループへの根強い反発があるという。また、自民党の医療政策に対する強い批判があり、指宿が地盤の打越氏を不満の受け皿に選んだ、との見方もある。

 同じ2区の大島郡医師連は自主投票。関係者によると、同医師連はこれまで自民の候補者を推薦してきたが、徳田氏推薦には、内部から反発があったという。関係者の1人は「総意をまとめきれず、自主投票になった」とこぼす。

 県医師連も昨年10月、4選挙区で自民公認候補を推薦する意向を示しながら、2区だけは「推薦候補なし」とした。

○「これまで通り」 自民支持も多く

 その他の選挙区の医師連は、これまで通り自民候補を推薦する意向を打ち出している。鹿児島4区の霧島市と姶良・加治木・蒲生・湧水4町の医師らによる姶良郡医師連の担当者は「これまでずっと自民を推薦しており、今回も自民への推薦を変える要素はない」。5区の自民前職も、総選挙の日程が確定した7月、鹿屋市医師連から改めて推薦状を得たという。

 県医師連は11日に鹿児島市内で執行委員会を開き、今後の活動方針について協議する。各選挙区とも、この会議で方針の変更がなければ自民の候補を引き続き推薦するという医師連がほとんどだ。担当者は「2区以外の4人の自民の立候補予定者の推薦はもう確定済みの話。11日の執行委員会でその部分を見直すということにはならない」と言い切っている。

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