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〈夏の陣 09総選挙〉連合、政権交代へ動き 組織率低下、存在感示す好機

2009年8月8日

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 これまで非自民勢力の支持基盤として集票力を誇ってきた労働組合。労組の組織率が低下する中、県内最大の組織の連合岩手は、「政権交代の好機」と総選挙に力を入れ、存在感を示そうとしている。(田中聡子)

 7月28日、盛岡市内で開かれた民主党県連と連合岩手の合同選対会議。連合岩手の砂金文昭会長は、民主党県連の工藤堅太郎代表らに「小泉政権発足以来、暴走列車が走り続けている。次は運転手を代える選挙だ」と語った。

 非正規雇用の廃止や格差の是正といった政策要求を掲げる労組は、選挙では「実動部隊」として力を見せてきた。一方で「組合離れ」が進んでおり、県の調査によると、推定組織率は94年の22.6%から08年は17.4%に下がった。組合員数も11万6千人から9万人に減った。

 連合岩手の小野務事務局長は「危機感はある。非正規雇用が増えれば組合員の減少は避けられない」。企業単位で「社員」が加盟する形態の労組が多いため、非正規労働者を救済できていない、との指摘もある。

 傘下組合員5万4千人の連合岩手に、民主党県連の佐々木順一幹事長は「最も強力な友軍。必要不可欠な存在だ」と語る。

 だが、その連合岩手も「民主一色」ではない。

 自治労、岩教組などを中心に連合岩手の参加組合の一部は、社民党を支持する「平和環境県労組センター」をつくる。1万8千人の組合員やOBが社民党系のポスター張りやビラ配りを行い、「民主党支持」の連合岩手とは違う動きを見せる。これに対し連合の砂金会長は「組織ごとの決定を尊重する」という態度をとる。

 一定の距離が置かれてきた連合とセンターの関係だが、変化も起きている。

 同センターはこれまで、社民党が候補者を擁立しない選挙区では「自主投票」としてきたが、今回は2、3区で民主党候補者を支持することを決めた。同センターの菊池智尋・事務局長は「政権交代のチャンス。『反自公』の立場で支援を決めた」と話す。

 支持組織が他党の候補を推す形になる社民党県連合の小原宣良代表は「労働組合界全体が民主に行く流れはあるが、社民党にしかできない主張がある。雪崩を打つことはないだろう」と話す。

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