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〈深層選挙区 09総選挙〉民主県連内の対立表面化 2区で矢島氏立候補表明

2009年8月15日

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 衆院2区に立候補を表明した矢島笑鯉子氏(33)を支援するのは、連合群馬を支持母体とする「労組系」の地方議員らだ。社民系が中心となり、民主系の一部も同調した。民主党は同区で「保守系」の前職石関貴史氏(37)を立てるため、党内での労組系との対立があらわになった。民主と社民の選挙協力にも影響を及ぼす可能性がある。(木村浩之)

 労組系と呼ばれる地方議員は民主と社民が混在するが、昨年1月ごろから、候補者の擁立を模索し、矢島氏に立候補を要請した。

 矢島氏が立候補を表明した12日の記者会見で、社民系の塚越紀一県議(伊勢崎市区選出)は「前回選挙は石関氏陣営の選対委員長代行だったが、今回は民主党側から働きかけはない」と説明する。「ご本人は前回自分の力で当選したという意識が強く、私どもは力を合わせて勝利したと思っている。考え方に開きがあり、それが尾をひいている面もある」とも述べ、石関氏との不仲を隠さなかった。

 地元の複数の民主系労組関係者も同調し、「石関氏は労組系を軽視している。考えの合わない人を応援したくない」「石関氏でなく、矢島氏を支援する」と朝日新聞の取材に言明する。

 民主党県連は、小沢一郎・党代表代行の仲介で、融和をはかる新体制が先月末にスタートしたばかり。だが、2区では石関氏が連合に推薦を求めていないことなどから、労組系の反発が依然強い。今回の矢島氏擁立でこうした不満が明るみに出た。

 民主党県連は、労組系が矢島氏支援に流れることを警戒する。政権交代をめざす同党からみれば、系列議員らが、民主公認の票を食いかねない別候補を支援することは「利敵行為」にほかならない。石関氏周辺も「労組を軽視していない。推薦に頼らず個々の労働者に直接働きかけている」としている。

 民主党県連の不信の目は社民党にも向けられる。民主党県連幹部は「政権交代に向け一緒に走る社民党が邪魔をするのか」と憤るが、社民党県連は「地方議員から相談はなかったので戸惑っている」と、矢島氏を擁立した勢力とは距離を置く考えだ。

 連合群馬も13日に大橋豊会長名で、矢島氏擁立について「連合群馬は一切関係なく、関与していない」「民主党や野党共闘の応援団である連合群馬にとって、今回の行動は大変遺憾」といった見解を発表した。塚越県議らには厳しい対応をとるという。

 塚越県議ら矢島氏を支援する地方議員は当初、矢島氏の選対役員に就く予定だったが、連合の反発などから、体制については調整中だ。

 矢島氏は「将来子どもたちが安心して暮らせる政治をしたい。自民でも民主でもない、今まで政治に関心を持てなかった若い世代の支持を得たい」と表明したうえで、「(民主党県連の保守系と労組系の対立は)自分の立候補に全然関係ない話」と話す。だが、本人の意図とは別に民主、社民の支持層に波紋を広げている。

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