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〈09政権選択〉学生、無関心チェンジ 「将来、私たちがツケを負担」

2009年8月16日

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 政治に無関心と言われ、選挙での投票率も低い若者たちだが、中には自分たちの手で状況を変えようと取り組んでいる団体がある。明治学院大(港区)の学生を中心とした団体「RING」もその一つだ。「何が変わるのか、それとも何も変わらないのか。自分たちでアプローチするのが大切だ」と呼びかける。(水山和敬)

 公示を10日後に控えた8日午後2時すぎ、目黒区の東急祐天寺駅前に1台のマイクロバスが止まった。

 側面には「衆院選公開討論会 本日午後6時〜」の文字。東京5区の立候補予定者を招く討論会の告知だ。バスの上からはマイクを握った若者たちが「若者のみならず、5分間だけでもご来場下さい」と呼びかけ、路上ではちらしを配った。「RING」と、メールで投票を呼びかける活動に取り組む学生団体「ivote」のメンバーたちだ。

 今回の公開討論会は、都内各地で討論会を開催する東京青年会議所の協力を得て、自分たちで企画、運営した。屋内での開催が多い中、若者たちが気軽に立ち寄れるようにと、あえて屋外の東急自由が丘駅前ロータリーを会場に選び、選挙カーのようにバスの上をステージとした。

 立候補予定者への質問は、サラリーマン向けの経済対策や高齢者向けの年金に加え、「若者世代にとっても身近なテーマ」として消費税を入れた。

 「政治と生活が断絶していると感じた」。明治学院大4年で、RING顧問の西野偉彦さん(24)は、活動の出発点をこう語る。

 投票に行くだけでなく、政治を考えられる土壌を作ろうと昨年6月、港区長選で討論会を開催。その後、他大学の学生も参加したRINGを設立した。

 「世襲についてどう思うのか」「若者が政治に無関心なのは、政治にも責任があるのではないか」。自分たちの疑問を政治家にぶつけ、その動画をネットで配信する試みを続けている。

 現在、メンバーは同大と慶応大の合わせて13人。このうち9人は今春、入学したばかりの1年生。活動を知った京都や茨城の大学生からの問い合わせもある。理解の輪は着実に広がりつつある、と実感している。

 政権選択が大きなテーマとなる今回の総選挙。しかし、西野さんは「選挙結果だけでなく、その後、どうなるのか、が大切。将来、色々な『ツケ』を負担する世代だからこそ、きちんと政治を見ていく活動を続けていきたい」と考えている。

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