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小選挙区4選挙区に16人立つ 「交代」「実績」熱く訴え

2009年8月19日

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 第45回衆議院総選挙が18日、公示され、県内の小選挙区では4選挙区に計16人が立候補した。政権交代を訴え小選挙区の「全県制覇」を目標とする民主党と、これまでの実績を元に選挙区での議席死守を目指す自民党の争いを軸に、共産、社民などの各党は「第3極」の意義を訴える。自民党と連立してきた公明党は、県内で選挙区に候補を立てず、比例区に力を注ぐ構えだ。05年の前回総選挙から4年。選択の機会を待ってきた有権者に、立候補者の声はどう届くのか。12日間の「夏の陣」が幕を開けた。投票は30日。即日開票される。

◆2区 民と自が激突

 民主新顔の畑浩治氏は、滝沢村の事務所前で第一声。達増拓也知事はじめ、県選出の参院議員や県議、郵政、労働関係者ら約200人が詰めかけた。畑氏は「岩手2区は格差が広がっている。政権交代で、地域の皆さんに直接お金や支援が回る制度にしていく。財源も吟味した。ともに生活をつくっていこう」と訴えた。達増知事は「畑さんを先頭に、岩手2区から日本を変えていこう」と話した。

 自民前職の鈴木俊一氏は宮古市のJR宮古駅前で第一声を上げた。同市出身で衆院議員を引退した玉沢徳一郎氏をはじめ地元県議や漁協、建設関係者ら約500人が集まる中、「私には19年間の経験、実績がある。ふるさと発展のために頑張りたい。大変、大変厳しい選挙。これまで以上のお力添えをお願い致します」と語った。玉沢氏は「鈴木さんを国政に送って議席を守り抜く」と話した。

 幸福新顔の工藤哲子氏は、滝沢村の事務所前で「経済対策、国防、人口増などの政策を実現させたい」と訴えた。

◆1区 前職ら5人争う

 自民新顔の高橋比奈子氏は盛岡市菜園1丁目の事務所前で第一声をあげた。「同じ岩手山を見続けてきた岩手のみなさんへの気持ちを、岩手の女性の心意気を精いっぱい伝えていきたい」と「女性らしさ」を強調し、聴衆に決意を語った。

 「若さ」を強調する共産新顔の吉田恭子氏は「青年に希望を」と書かれた選挙カーに乗って選挙区を移動した。盛岡駅前の街頭演説では、「企業、団体献金を1円ももらわない清潔な政党しか、大企業にものをいうことはできない」などと訴えた。

 民主前職の階猛氏は盛岡市開運橋通の事務所近くで第一声をあげた。「今の政府・与党は官僚や一部の業界と癒着して、生活者を苦しめている。今こそ政権交代によって、みなさまとともに新しい政治をつくりましょう」と呼びかけた。

 社民新顔の伊沢昌弘氏は県庁前の街頭演説で「大企業優先の自公政権から、働く人たちが大切にされる政権へと変えさせたい」などと訴えたうえで、「民主党とともに、自公から政権交代を勝ち取る総選挙だ」と「政権交代」をアピールした。

 幸福新顔の森憲作氏も盛岡市内で街頭演説をした。

◆4区 前・新・元5候補

 民主前職の小沢一郎氏の陣営では、不在の本人に代わり後援者が奥州市内で第一声。選対本部長の渡辺幸貫県議は「民主は生活優先の優しい政党。痛みを解消する政治に向け小沢先生が一歩をしるしている」と政権交代に向け、小沢氏への投票を訴えた。

 社民新顔の小原宣良氏は北上市役所前などで演説した。「政権を交代させ、民主党に言うべきことを言う政党として社民党の役割と意義がある」と強調。決別したい三つのこととして、「利権政治、小泉構造改革路線、戦争に加担する政治」をあげた。

 自民元職の高橋嘉信氏は奥州市内で「小沢候補か高橋か。人生すべてをかけた戦いで問う」と決意表明。「小沢さんは公共事業を削減し、日米自由貿易協定を結ぶという。倒産が増え、日本農業は壊滅する」と小沢氏の政策に反対する姿勢を強調した。

 共産新顔の瀬川貞清氏も奥州市水沢区内の事務所前で第一声。「自民党政治を終わらせ、決定的な審判を下す選挙にしよう」と呼びかけた。労働者派遣法の改正や日米FTAの締結への反対を訴え、「共産党は建設的野党の立場を貫く」と述べた。

 幸福新顔の安永陽氏は奥州市内の事務所前で第一声。消費税の廃止による景気回復や憲法改正を訴えた。

◆3区 前職ら3氏争い

 自民新顔の橋本英教氏は一関市役所前で第一声。「岩手ではすでに知事と県議会が『政権交代』している。しかし、花泉の診療センターから入院ベッドがなくなるなど、地域の医療すら守れない党に日本の医療や年金が守れるわけがない」と民主を批判。「一億総中流の幸せな時代を取り戻さなければならない。どちらの党が有効な経済政策を打ち出していけるか考えて頂きたい」と訴えた。

 民主前職の黄川田徹氏は陸前高田市高田町のJR陸前高田駅前通りで「地方から政治を変えようと永田町で汗をかいてきた。小泉郵政改革から4年、日本に住む我々は塗炭の苦しみを味わっている。公共サービスを供給できない地方いじめの改革だった」と訴えた。「我々は強い者と弱い者をつくる社会を求めていない。みんなで生きる共生社会をつくらなければならない」と呼びかけた。

 幸福新顔の阿部忠臣氏は「デフレ不況時には減税が必要」などと支持を求めた。

○主な政党、戦いへ意欲

◇党の存亡をかけた戦い

 自民党県連・千葉伝幹事長

 日本の将来と我が党の存亡をかけた戦いだ。経済危機を乗り越え、安心な社会の実現に向け、日本を守るための政策と、岩手を守るための約束を示し、政権を担えるのは我が党であることを訴え、全力で戦う。

◇完全勝利で政権交代を

 民主党県連・工藤堅太郎選対本部長

 日本を変える100年に一度の選挙。弱者切り捨て、地方と国民いじめの自公政権を終わらせ、政治を国民の手に取り戻すため、県内全選挙区の完全勝利を目指すとともに比例区でも勝利し、政権交代を果たす。

◇国の進路を決める選挙

 公明党県本部・小野寺好代表

 内外で政治・経済状況が大きく変化するなか、改めて日本の進路を決める重要な選挙だ。我が党は「生活を守り抜く」「政治は実行力」を語りぬき、東北比例区で2議席、全国完勝を目指す。

◇建設的な野党を訴える

 共産党県委員会・菅原則勝委員長

 自公政権につねに厳しく対決してきた日本共産党の躍進で退場の審判を下す選挙だ。間違った政治に立ちはだかる建設的野党の存在を訴えたい。県内8万票を目指し、東北比例区で1議席、小選挙区も勝利を目指す。

◇自公政権に終止符打つ

 社民党県連合・本宮秀孝選対委員長

 小泉構造改革路線の自公政権に終止符を打ち、国民本位の政治を取り戻すための政権交代選挙だ。保守二大政党だけでは国民生活は守れない。社民党は生活再建と憲法を守るため総力を結集して議席獲得を目指す。

 (解散前の衆院での議席数順)

■小選挙区候補者一覧

 (届け出順。年齢は投票日現在。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦・支持。▽以下は出身校と住所)

◇1区 候補者数5

 高橋比奈子(たかはしひなこ)51 自新[比]〈公〉

 フリーアナウンサー〈元〉県議・盛岡市議・テレビ局社員▽日大芸術学部▽盛岡市本町通2丁目

 吉田恭子(よしだきょうこ)28 共新

 党県職員〈元〉盛岡市職労職員▽和光大経済学部▽盛岡市東新庄2丁目

 森憲作(もりけんさく)52 諸新

 幸福実現党県代表・幸福の科学盛岡支部長〈元〉日本電池社員▽東工大院総合理工学研究科▽盛岡市高松2丁目

 階猛(しなたけし)42 民前(1)[比]〈国〉

 弁護士〈元〉みずほ証券社員・新生銀行員▽東大法学部▽盛岡市馬場町

 伊沢昌弘(いさわまさひろ)62 社新[比]

 党県幹事長・憲法擁護県連盟議長〈元〉県議・盛岡市議・県職員労働組合副委員長・化学製品製造会社員▽岩手大工学部▽盛岡市厨川3丁目

◇2区 候補者数3

 工藤哲子(くどうてつこ)46 諸新

 幸福実現党県副代表〈元〉スーパー従業員・食品製造会社員・ソフトウエア開発会社員・通信システム開発会社員▽弘前大理学部▽滝沢村滝沢

 畑浩治(はたこうじ)45 民新[比]〈国〉

 〈元〉都市基盤整備公団公園緑地部公園企画課長・国土交通省職員・在ドイツ大使館1等書記官▽早大法学部▽久慈市大川目町

 鈴木俊一(すずきしゅんいち)56 自前(6)[比]〈公〉

 国民健康保険中央会長・党社会保障制度調査会長〈元〉党副幹事長・環境相・衆院厚生労働委員長・厚生政務次官・衆院議員秘書▽早大教育学部▽山田町八幡町

◇3区 候補者数3

 橋本英教(はしもとひでのり)42 自新[比]〈公〉

 党県3区支部長〈元〉衆院議員秘書・電源開発社員▽慶大商学部▽一関市田村町

 黄川田徹(きかわだとおる)55 民前(3)[比]〈国〉

 党県副代表〈元〉自由党広報副委員長・自由党県副会長・県議・陸前高田市職員▽早大法学部▽陸前高田市高田町

 阿部忠臣(あべただしげ)35 諸新

 幸福実現党県副代表・幸福の科学奥州平泉支部長▽中大商学部▽一関市萩荘

◇4区 候補者数5

 小沢一郎(おざわいちろう)67 民前(13)〈国〉

 党代表代行・党県最高顧問〈元〉党代表・自由党首・新進党首・新生党代表幹事・自民党幹事長・官房副長官・自治相▽慶大経済学部▽奥州市水沢区袋町

 小原宣良(おばらせんりょう)65 社新[比]

 党県代表・党東北ブロック協議会議長〈元〉県議・衆院議員秘書・和賀郡労働組合連合会議長・旧北上市職員・市職労委員長▽花巻北高▽北上市上野町2丁目

 高橋嘉信(たかはしよしのぶ)55 自元(1)[比]〈公〉

 党県改革本部長代行〈元〉衆院議員秘書▽東海大教養学部▽奥州市胆沢区小山

 安永陽(やすながあきら)61 諸新

 幸福実現党県副代表・NPO法人住宅専門消費者センター理事長〈元〉住宅販売会社員・都職員・陸上自衛官▽法大経済学部▽東京都杉並区上井草1丁目

 瀬川貞清(せがわさだきよ)59 共新[比]

 党県書記長〈元〉党地区委員長・全日農県連合会書記次長▽岩手大教育学部▽奥州市水沢区真城

■小選挙区の党派別候補者数

 (区数4)計 前 元  新 重複

 自民   4 1 1  2  4

 民主   4 3 0  1  3

 共産   2 0 0  2  1

 社民   2 0 0  2  2

 諸派   4 0 0  4  0

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 合計  16 4 1 11 10

     (諸派は幸福実現党)

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 選挙前議席 自民1 民主3

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