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〈09政権選択〉政治システムの変革を 期日前投票に託す思い

2009年8月20日

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 総選挙の期日前投票が19日、始まった。5年前に制度ができてから投票者は増えており、07年参院選では全体の18%近くを占めた。初日に足を運んだ人たちは何を考え、一票を投じたのか――。

 18日が出産予定日なのに生まれないから。そんな理由で、鹿児島市の主婦(36)は大きなおなかで投票所を訪れた。次の子は3人目。「子育てのお金が大変だし、少しでも暮らしやすくなれば」。大分市の主婦(43)は「老老介護」の家庭や老人ホームに入れない人が増えたと感じる。「お年寄りが住みやすい世の中にしてほしい」と願う。

 自民を支持する山口市の自営業女性(60)は「政権交代するかどうか、ハラハラしている」。福岡市の会社員女性(32)も「政権が代わって国が悪くなる不安がぬぐえない」と自民候補に一票を入れた。福岡県飯塚市の建設業男性(56)は「今は不景気だから、政策には変化がない方がいい」と考えた。

 長崎市の建築会社員男性(68)は約30年前から自民党員だが、民主の候補に初めて入れた。「解決しない年金問題や予算の組み方の粗雑さにあきれた」。北九州市の会社員男性(42)は「政治システムを変えて日の当たらない人に光が当たるように。政権を代えれば与野党で切磋琢磨(せっさたくま)するようになる」と期待する。

 沖縄県は07年参院選の期日前投票者の比率が20.52%で、秋田、群馬、愛媛に次いで4位だった。那覇市の団体職員の女性(62)は以前から期日前投票を使っている。「最大の関心は税金の無駄遣いをなくしてもらいたいということ」。那覇市の自営業男性(55)も「これまでの選挙より関心を持ってきた。理念や信念が見えない政治家が多い」と話した。

 山口県防府市で7月に起きた豪雨災害の「その後」を気にするのは山口市の介護福祉士の男性(55)。「政治に何とかしてという気持ちだけど、何ができるのか」。長崎市の主婦(80)は、どこの党が政権を取っても同じだと思うが、「投票しないと後で文句が言えない」。

 福岡県久留米市のアルバイト女性(44)は30日に仕事があり、「忘れてしまわないように早いうちに投票しておこうと思って」。佐賀市の無職男性(65)は23日から3年間、中国・上海の大学で日本語を教える。初めての期日前投票に「ありがたい」とほほえんだ。

 大学生も帰省先で投票した。金沢市の女性(20)は母親と一緒に佐賀市の投票所へ。人生初めての投票だ。雇用を確保してくれそうな候補に一票を託した。大分市役所で投票した福岡市の男性(22)も「若者の雇用問題について政治家に頑張ってほしい」と話した。

     ◇

 総選挙と同日に投開票される最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票は4日遅れの23日から始まる。総務省管理課の担当者は「総選挙の公示日に審査対象の判事が確定し、その後に投票用紙の印刷を始めるので時間がかかる」と説明する。だが、22日までに期日前投票をする人は国民審査の棄権者が多そうだ。

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