現在位置:
  1. 2009総選挙
  2. 地方ニュース
  3. 鹿児島
  4. 記事

〈決 09衆院選〉暮らしの未来図競う 5選挙区に17人

2009年8月19日

印刷印刷用画面を開く

 保守王国とされてきた県内で、有権者はどんな未来図を選び取るのか――。「政権選択」を焦点に18日に公示された衆院選で、県内5小選挙区には計17人が立候補した。投開票は30日。1区には5人が、2〜5区には各3人が届け出た。党派別では自民が前職5人、民主が前職1人、新顔3人、共産は新顔1人、国民新は元職1人。諸派の幸福実現は新顔5人、無所属は新顔1人。県の基幹産業である農業や、公共事業のあり方を巡っても各党の公約から導かれる将来像は様々。長引く不況で冷え込んだ地域経済の活性化や、工場撤退にあえぐ出水地区などの雇用確保も急務だ。届け出を済ませた各候補者は街頭に出て、出陣式などで第一声を上げた。12日間の選挙戦で何を語るのか。初日の訴えを追った。

◇1区 保岡氏、経済対策を守り抜く 山口氏、働きがいある社会を 川内氏、「政権の力」を与えて

 <自民前職・保岡興治氏> 日本の将来、鹿児島の未来がかかった重大な選挙。必ず勝利するよう戦い抜く。今回の選挙では、政権交代か否かというテーマが大きく出ている。(世界同時不況で)野党の足の引っ張りの中、政府与党は132兆円という経済対策を打った。日本の経済は徐々に戻り始めている。株価も1万円台に回復した。あと2、3年努力してこそ、国民生活の向上が約束できる。民主党はこの(景気対策の)予算を全部凍結し、見直すと言う。効果が出ている予算は守り抜かなければならない。

 農業も、自由貿易協定を米国と結んだら危険にさらされる。(民主は)公共投資も削減するという。一緒に戦い、日本と鹿児島を守り抜こう。(鹿児島市加治屋町での出陣式)

 <共産新顔・山口広延氏> 昨年から大企業の派遣切りによる大量解雇が行われた。なぜ日本で働く貧困層が広がったのか。財界と政府が一緒に規制緩和を進め、安上がりの労働者を増やすために労働法制を破壊したからだ。安心して暮らせて、生きがいや働きがいを持てる社会をつくることが政治の責任だ。

 医療や年金、介護、教育などの社会保障制度では、財源問題が大きな争点となっている。自民党は消費税を引き上げて財源をつくると言うが、消費税に頼らなくても、大企業の減税政策を見直し、軍事費、大型公共事業などにメスを入れれば計12兆円の財源ができる。それを中小企業への支援や農林漁業への価格補償、福祉への財源として使う。(鹿児島市大竜町での街頭演説)

 <民主前職・川内博史氏> 何としても小選挙区で勝利する。そして民主党政権のど真ん中で仕事をし、皆さんと一緒に新しい時代をつくっていくことを約束申し上げる。厳しい経済状況の一方で、かんぽの宿問題に象徴されるようなあきれた税金の無駄づかい、さらには止まらない高級官僚の天下り。あんまりだ。一部の人だけが、皆さんが一生懸命働いて納めた税金や保険料を食い物にして得をしている。

 2年前の参院選で民主党が勝利をさせて頂いて以降、様々な問題が明らかになってきた。今度はそれを解決する力を、すなわち政権の力を私たちに与えて頂きたい。西郷さんも大久保さんもいないが、みんなで力を合わせて平成維新を成し遂げよう。(鹿児島市大黒町での出陣式)

 <幸福実現新顔・川田純一氏> 今回は政権選択選挙ではなく国難選挙。不況下にいる国民が救いを求める政治がこの日本にはない。私たちの勢力はまだ小なりと思われているが、私たちは鹿児島、日本の希望だ。(鹿児島市山下町での第一声)

 <無所属新顔・山下純一氏> 冷戦構造が終わり、経済が拡大し、米国や中国の動向を視野に入れた民族運動をしなくてはならないと思う。戦後、日本人は大切な心を忘れ、拝金主義、個人主義に陥っている。(鹿児島市草牟田2丁目での第一声)

■小選挙区の候補者(届け出順)

 (氏名の横の洋数字は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦・支持。〈元〉以下は過去職。▽以下は出身校と住所)

 ◆1区 候補者数5

 川田純一(かわたじゅんいち)42 諸新

 幸福の科学職員・幸福実現党県代表〈元〉NTT職員▽九大院工学研究科▽鹿児島市上荒田町

 保岡興治(やすおかおきはる)70 自前(11)[比]〈公〉

 党司法制度調査会長〈元〉法相・党両院議員総会副会長・弾劾裁判長・党副幹事長・大蔵政務次官・地裁判事補▽中大法学部▽鹿児島市与次郎2丁目

 山口広延(やまぐちひろのぶ)34 共新[比]

 党県常任委員・原水爆禁止県協議会理事〈元〉調理師・日本民主青年同盟県委員長▽阿久根高▽鹿児島市西陵4丁目

 川内博史(かわうちひろし)47 民前(4)[比]〈国〉

 党国対副委員長〈元〉党副幹事長・情報処理コンサルタント会社役員・ホテル役員・さきがけ支部代表・大和銀行員▽早大政経学部▽鹿児島市下荒田1丁目

 山下純一(やましたじゅんいち)54 無新

 民族運動団体役員▽鹿児島市高麗町

◇2区 徳田氏、安心の社会保障を 打越氏、弱者を守る政治へ

 <自民前職・徳田毅氏> 鹿児島のため、日本のため、過去の歴史や感情を乗り越えてたくさんの方が駆けつけてくれたことに感謝したい。自民も変わらなければならない。反省すべきは反省し、私たちの手で改革に取り組んでいきたい。天下りは全廃する。若者やお年寄りが安心できる社会保障制度をつくる。不況を乗り越えていきたい。この厳しい現実を切り開いていけるのは私たちだけだ。農業、建設業、地方を崩壊させる政策を並べる民主に鹿児島の未来は築けない。

 私には夢がある。もう一度豊かな鹿児島をつくりたい。苦しんでいる多くの弱い人に一日も早く希望や夢をもってもらいたい。そのためにいま一度、国政の場に送っていただきたい。(鹿児島市和田1丁目での出陣式)

 <民主新顔・打越明司氏> 今回の選挙は、こんな社会は駄目だと言いつつ、このまま続けるつもりなのか、新しい政治をつくっていくのか、(政権を)変えるのか、変える気がないのかの二つに一つの戦いだ。

 この4年間に効率の悪いもの、弱いものが捨てられてきた。障害者、後期高齢者、母子家庭、小さな農家……。鹿児島は多くの中小企業で成り立ち、離島を抱える弱い人たちの集まりだ。その中で一人ひとりが必死になってこの大地で汗を流して頑張っている。いま政治が変わらなければ将来は危ういものになる。30日に必ず日本が変わることを信じ、変わった日本の中で私たちも後れをとらないようにして、一緒に新しい時代をつくっていこう。(鹿児島市小松原1丁目での出陣式)

 <幸福実現新顔・神村みふ子氏> 私たちは消費税をゼロにする。とにかく消費を拡大し、企業をどんどん繁栄させる。一時的なばらまきでは繁栄できない。20年前の消費税が無かった時代に戻さねばならない。(鹿児島市坂之上4丁目での第一声)

■小選挙区の候補者(届け出順)

 (氏名の横の洋数字は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦・支持。〈元〉以下は過去職。▽以下は出身校と住所)

 ◆2区 候補者数3

 徳田毅(とくだたけし)38 自前(1)[比]〈公〉

 党青年局次長〈元〉徳洲会理事・自由連合代表・流通会社長・衆院議員秘書▽帝京大法学部中退▽鹿児島市谷山中央5丁目

 神村みふ子(かみむらみふこ)64 諸新

 幸福実現党県副代表〈元〉民生委員・塾講師・大学非常勤教員・阿久根市職員▽浪速短大保育科▽鹿児島市坂之上6丁目

 打越明司(うちこしあかし)51 民新[比]〈国〉

 〈元〉県議・自民党県副会長・自民党県議団会長・県PTA連合会副会長・県家畜畜産物衛生指導協会理事・松下政経塾生▽九大経済学部▽指宿市湯の浜1丁目

◇3区 宮路氏、国命運かけた戦い 松下氏、元気なふるさとに

 <自民前職・宮路和明氏> 今回の選挙は私の政治生活にとって生きるか死ぬか、生死をかけた戦いだ。我が国の命運や我がふるさとの南薩の将来をかけた戦いでもある。自民党に対する逆風はやむことなく、かつてない厳しい戦いとなるが、後援会や公明党の方々の全面支援を頂き、戦う。

 急速に進む少子高齢化や極端に悪化した財政状況など、我が国は未曽有の転換点に立たされている。この中で我が日本の将来をどう切り開いていくか。政治に課せられた大きな課題であり、選挙ではその観点から、どの政策が優れているかが強く問われている。厳しい選挙を乗り越え、これまで掲げてきた政治信条「よみがえれ薩摩 よみがえれ日本」を貫きたい。(南さつま市加世田での出陣式)

 <国民新元職・松下忠洋氏> もう一度挑戦する。各種団体長、連合鹿児島、民主党などの支援のもとに一致団結して頑張る。日本は変わらなければいけない。一つの政党が長く続くと不祥事や癒着が起こる。政権交代が可能な国にして、切磋琢磨(せっさたくま)しながらいい政治、国民が幸せになる国にしよう。

 渾身(こんしん)の力でもっと元気で希望にあふれたふるさとにする。正直者が馬鹿を見ることがないような、ぶれない政治を成し遂げる。ある20代の女性が言った。「会社を首になって税金が払えない。税金を払えるように田舎にも働ける場所をつくってほしい。税金は納めるから、おかしなことに使わないでほしい」と。そんな思いを国会に届ける。(薩摩川内市・向田児童公園での出陣式)

 <幸福実現新顔・寺迫好美氏> 北朝鮮が発射したミサイルを誰が本気で人工衛星だと思っているのか。「日本に落ちなかったから良かった」と言うのは非常に情けない。万が一に備え、憲法を改正しておかないといけない。(薩摩川内市宮内町での出陣式)

■小選挙区の候補者(届け出順)

 (氏名の横の洋数字は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦・支持。〈元〉以下は過去職。▽以下は出身校と住所)

◆3区 候補者数3

 宮路和明(みやじかずあき)68 自前(6)[比]〈公〉

 党経理局長・党離島振興委員長〈元〉厚生労働副大臣・党国対副委員長・総務政務次官・農水省畜産総合対策室長▽東大法学部▽薩摩川内市平佐町

 寺迫好美(てらさこよしみ)57 諸新

 幸福実現党県副代表・電化製品販売業〈元〉住宅会社員・京セラ社員・住友金属工業社員・運送会社員▽川内高▽薩摩川内市中村町

 松下忠洋(まつしたただひろ)70 国元(4)[比]〈民〉

 全国治水砂防協会理事〈元〉衆院内閣委員長・内閣府副大臣・自民党副幹事長・農林水産政務次官・建設省砂防部長▽京大農学部▽薩摩川内市高城町

◇4区 小里氏、地方を守るため戦う 皆吉氏、政治に痛み・怒り反映

 <自民前職・小里泰弘氏> 未来の日本とふるさとのあるべき姿を見据えた政策を実行しなければならない。世界同時不況を最小限に食い止めるための対策を進めてきた。景気回復軌道を確かなものにし、その効果を地方の隅々まで行き届くようにしなければならない。日本には世界に冠たる技術力が多くある。日本の強みを生かし、育んでいけば明るい未来が必ず開ける。

 民主党に政権が渡ったらどうなるか。財源からいって8割は実効性がない。実行しようとすれば財政は破綻(はたん)する。米国との自由貿易協定を進めれば農業は破滅する。今度の選挙は、都市型政党と地方型政党の戦いでもある。日本の政治と地方を守るため歯を食いしばって戦い抜きたい。(霧島市の国分シビックセンター前広場での出陣式)

 <民主新顔・皆吉稲生氏> 今回は政権選択で日本の歴史を大きく書き換える選挙。惜敗した2年前の参院選で40万もの(投票をしてくれた)県民の熱い思いに応えたいと立候補した。(前回)郵政選挙以来、日本の政治はおかしくなり、国民の暮らしは壊され続けている。数で押し切って、そして国民の暮らしを破壊し続ける政治を放置してはいけないと強く感じている。

 地域を歩くと、少ない年金をもらっているおばあちゃんが「孫だけは生活できるようにしてくれ」と就職先が見つからない孫の心配をしていた。地区を回って寄せられたみなさんの痛み、苦しみ、怒り、嘆き、悲鳴が私の胸に詰まっている。4区でそれを政治に反映できるのは私だけだ。(霧島市国分山下町での出発集会)

 <幸福実現新顔・樋口信博氏> 長引く不況と安全保障の問題という大きな国難がある。私は減税を実行し、安全に安心に暮らせる暮らしを実現していく。多くの方々に支えられながら、最後まで命を懸けて頑張りたい。(霧島市隼人町住吉での第一声)

■小選挙区の候補者(届け出順)

 (氏名の横の洋数字は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦・支持。〈元〉以下は過去職。▽以下は出身校と住所)

 ◆4区 候補者数3

 小里泰弘(おざとやすひろ)50 自前(1)[比]〈公〉

 党国対副委員長・党畜産振興議連事務局長〈元〉衆院議員秘書・野村証券社員▽慶大法学部▽霧島市霧島大窪

 樋口信博(ひぐちのぶひろ)48 諸新

 幸福の科学職員・幸福実現党県副代表〈元〉富士通社員▽九大工学部▽霧島市国分松木町

 皆吉稲生(みなよしいなお)59 民新[比]〈国〉

 〈元〉連合鹿児島副会長・鹿児島市職員・連合鹿児島地域協議会議長・市職労執行委員長▽立命大経済学部▽姶良町東餅田

◇5区 森山氏、正直な政治が一番 網屋氏、農家へ所得補償を

 <自民前職・森山裕氏> 小泉内閣の新自由主義から自民党はハンドルを切った。地方のことをしっかりやらなければ国は発展しないとみんなが分かってきた。今、政治に一番求められているのは正直な政治。財源を伴わない政策をいくら並べても意味がない。国民に耳障りな政策でも正直に言える政治でなければならない。そして国民にしっかり理解してもらわないと国家の発展はない。

 国の財政再建をどう図っていくか。子どもを生み育てやすい社会をどうつくるかが問われている。地域の素晴らしさの一つひとつに予算を集中させ、第1次産業の皆さんが誇りを持てる大隅・熊毛をつくりたい。党改革の先頭、都市と地方のバランスの取れた政治にする先頭に立ちたい。(鹿屋市大浦町での出陣式)

 <民主新顔・網屋信介氏> 出馬表明して1年と8カ月。4万数千人に会い、年金のことや思い、悩みを聞いた。今の政治が失っているものは優しさだ。優しさのない改革は何をもたらすか。今の地方の現状、所得格差を見れば明らかだ。これを変えていくのが今度の選挙だ。医療や介護、年金、雇用、子育て、教育、中小企業の支援、農業。政治が解決しなければならない問題は山積している。

 農家の戸別所得補償は食える農業、やっていける農業にするためにどうしても必要。公共事業は国の直轄事業はやめて財源移譲し、地方でやれることは地方でやる形にする。それが地方を元気にする鍵だ。何としても勝ち、みなさんと一緒に歴史の一ページを開きたい。(鹿屋市西原4丁目での出陣式)

 <幸福実現新顔・高田浩明氏> 消費税廃止と北朝鮮問題の解決という政策は既存政党と違い、ピント外れと見られるかもしれない。だが今の日本には大切なこと。後世の人々には「正しかった」と言ってもらえるはずだ。(鹿屋市札元1丁目での出陣式)

■小選挙区の候補者(届け出順)

 (氏名の横の洋数字は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦・支持。〈元〉以下は過去職。▽以下は出身校と住所)

 ◆5区 候補者数3

 森山裕(もりやまひろし)64 自前(2)[比]〈公〉

 党総務部会長・県サッカー協会長・県高校定時制通信制教育振興会長〈元〉財務副大臣・参院議員・鹿児島市議長▽日新高▽鹿屋市今坂町

 高田浩明(たかたひろあき)36 諸新

 幸福の科学職員・幸福実現党県副代表〈元〉人材派遣会社員▽近畿大商経学部▽鹿屋市札元1丁目

 網屋信介(あみやしんすけ)51 民新[比]

 〈元〉消費者金融会社長・メリルリンチ日本証券副会長・米国系投資銀行員・山一証券社員▽一橋大法学部▽鹿屋市上谷町

検索フォーム