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主な候補者の主張と横顔 鹿児島3区・4区・5区

2009年8月21日

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 (届け出順 氏名、年齢、党派、新旧の順。カッコ内数字は当選回数)

<3区>

◆郵政民営化の逆戻しはだめ 宮路和明氏(68歳) 自前(6)

 今回の選挙を「政権選択、そして公明との連立政権がどう評価されているかだ」と位置づける。「どの党の政策が国民、国家、地元のためになるのか。それを選択の基準にしてほしい」

 郵政改革の是非が争点になった05年の選挙では、小泉元首相が掲げた郵政民営化に賛成し、追い風に乗って9万2千票を得て大勝した。

 それから4年。党内でも小泉改革を否定する声が出ているが、「光があれば影もある。影の部分をあげつらうのは良くない。郵政民営化の逆戻し、時計の針を元に戻すということはやっちゃいかん」ときっぱり語る。

 農林水産省に勤務後、衆院議員に。選挙区の校区単位ごとに組織されたきめ細かな後援会組織がある。「支持者とのつながりを大切にしてきた」。地元で国政報告会を継続的に開いてきた。

 今回も前回と同じく松下氏との争いに。前回選挙以降に取り組んだ南九州西回り自動車道の整備促進や甑(こしき)島藺牟田瀬戸架橋の事業開始などに尽力した実績を有権者にアピールする。「趣味の水泳はこのところ、ごぶさただね」

◆地方の疲弊を何とかしたい 松下忠洋氏(70歳) 国元(4)

 「渾身(こんしん)の力で、元気で希望にあふれたふるさとを取り戻したい」。公示日の出陣式で万感の思いを込めて決意を語った。

 郵政民営化は絶対反対。前回選挙では郵政民営化法案に反対し、自民党を離れて無所属で立って敗れた。一度は引退を表明したが、「予想以上の地方の疲弊を何とかしたかった」。地域住民からの要請を受けて再び国政を目指すことを決めた。

 「政治は人である」「信念と理想に命をかける」が政治信条。選挙区内の郵政関係者や有権者と会合を持っては「地方を再生、復活するのが最大の使命」と語りかけてきた。集落を地道に歩いて回り、街頭演説も重ねた。

 現職時代はコメ自由化阻止を訴え、国会前で抗議の座り込みをしたこともある行動派。あふれる情熱を今選挙戦につぎ込む。

 この4年間を「何もかも止まっている」と表現し、「郵政民営化が象徴する、地方や弱者の切り捨てを許すことはできない。地方と離島、郵便局を守り、弱い人々を助ける。格差社会を解消する」と熱く語る。旧建設省出身。

■3区の候補者(届け出順)

宮路和明 68 自前(6)

寺迫好美 57 諸新

松下忠洋 70 国元(4)

<4区>

◆実績と将来ビジョン訴える 小里泰弘氏(50歳) 自前(1)

 大臣、党三役を歴任した父貞利氏の後を継ぎ、「国にモノ申す」国会議員として4年間、政策論議、郷土の課題に取り組んできた。農政通として知られ、党の国会対策副委員長としても活躍した。

 その一方で、週末は地元に戻り、頻繁にミニ集会を重ねてきた。

 今回の選挙を「かつてなかった逆風、激風。4区も大逆風をひしひしと感じる」と語り、表情を険しくする。「戦後の平和国家、豊かな社会を築いてきた自民党の実績、確かな将来ビジョンを示して訴えていく」

 「政権交代」を訴える民主の政策には手厳しい。「財源的に全く裏付けがない。そんな民主党政権になれば日本の歩みは5年から10年遅れかねない」

 世襲議員の宿命である父親との比較は「比べられないと成長はない」。ただ、志も活動面も人には負けないという自負があり、「世襲に関係なく能力ある人には積極的に道を開くべきだ」と語る。

 釣りが趣味だが、昨年は1度だけ。寝ることで息抜きするが、それも惜しんで「死力を尽くして戦いたい」。

◆労働者や高齢者の声、政治へ 皆吉稲生氏(59歳) 民新 

 07年の参院選で40万票近くを集め、自民現職に2664票差で惜敗した。しかし、鹿児島4区内に限ってみると自民候補を約7千票上回り、今回の立候補につながった。

 昨年初め、鹿児島市から選挙区の姶良町に居を移した。以来、街頭での朝の辻立ちは300回を超えた。解散が延びたことで「集落単位で訪れなかったところはない」ほど駆け回った。特に7月の東京都議選以降は、手応えをひしひしと感じるという。

 選挙区内をくまなく回り、企業の撤退で仕事を無くした労働者、肥料や燃料の高騰と生産者価格の低迷で苦しむ農林漁業者、福祉や医療、介護予算の削減に苦しむ高齢者などの声をじっくり聞いた。

 「これまでずっと自民党支持だったお年寄りから『今度ばかりは政治を変えてくれ』と訴えられる。選挙区で勝ち抜いて日本を救う政権交代を実現したい」

 田植えの日に生まれたことで名前は「稲生」。鹿児島市役所に勤め、市職労委員長、連合鹿児島副会長などを歴任した。登山、家庭菜園などの趣味は「選挙でお預け」の生活が昨年から続いている。

■4区の候補者(届け出順)

小里泰弘 50 自前(1)

樋口信博 48 諸新

皆吉稲生 59 民新

<5区>

◆地域の変化を止めたくない 森山裕氏(64歳) 自前(2)

 「大隅・熊毛の元気が日本の未来をひらく」がスローガン。「この地域が大きく変わろうとしている。その流れを止めるわけにはいかない」と民主への対抗意識をむき出しにする。

 特に民主の農家戸別所得補償に疑問を投げかける。「消費者の喜びを自らの喜びとする農家魂を傷つける」。農村で相次ぐ耕運機の横転事故を例に挙げ、農道整備の必要性を説く。

 鹿屋市の中学を卒業後、鹿児島市の自動車部品会社に就職。夜間高校で学び、県高校定通教育振興会長を務める。

 23歳で始めた中古車販売会社を経営していた当時、ラジオCMに自ら出演したアイデアの持ち主。鹿児島市議を7期務めた後、参院議員から衆院議員へ。豊富な政治経験と手腕を買われて選挙区以外からも陳情が舞い込む。

 アルコールが苦手な本の虫。定期的に地元事務所に東京から段ボール箱が届く。読み終えた本が詰まっている。

 前回は郵政民営化法案に反対して自民公認がもらえず無所属で苦労したが、今回は公認候補。しかし「今回も厳しい」と陣営を引き締める。

◆税金の使い方や行政に憤り 網屋信介氏(51歳) 民新

 07年秋、党代表だった小沢一郎氏との会談で立候補を求められた。「納税者の立場や中小企業の倒産が増えている状況下で、この国の税金の使い方や法律、行政のあり方に憤りを募らせていたところでの出馬要請だった」

 鹿屋市選出の自民県議だった父と料亭経営の母に育てられた。一橋大法学部を卒業後、大手証券会社に就職し国際金融部門に配属され、ロンドン勤務も経験した。

 外資系投資銀行に転職。メリルリンチ日本証券では副会長も務めた。政界を目指す直前まで金融会社の再建を社長として手伝った。テレビのコメンテーターなどマスコミにも活躍の場を広げた。

 35歳で鹿屋市長選に立候補した経験を持つ。若手経営者らの支援を受けたが落選。国政への挑戦を決意したとき、迷うことなく「やるなら、ふるさとの鹿児島5区で」。

 4万を超す家や事業所を訪ね歩いて政権交代実現に向けた熱意を語ってきた。「多くの人が今の政治に閉塞(へいそく)感を感じていることが分かった」

 趣味はギター。ラグビーと同様に高校時代に打ち込んだ熱は今も冷めない。

■5区の候補者(届け出順)

森山裕  64 自前(2)

高田浩明 36 諸新

網屋信介 51 民新

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