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〈09政権選択 あおもり〉2〜4区 共産支持者、だれに一票

2009年8月25日

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 共産党はこれまでの衆院選と戦い方を変え、今回は小選挙区で1区のみに候補者を立て、2〜4区は、支持者それぞれの意向に任せる「自主投票」とした。「政権選択」が争点の今回の総選挙で、自民と民主が激しく競り合うなか、2〜4区の共産票の行方はどうなるのか。(有近隆史、栗田有宏)

 「議席を取らなければ政党として力を発揮できない。比例一本に力を入れて議席増を目指す」。党県委員会の堀幸光委員長は比例区重視の戦いの理由をこう語る。比例区では、前回総選挙の県内の比例票を2万票近く上回る7万票の獲得を目指す。

 そこで注目されるのが、比例区で共産党に投票する有権者の小選挙区票の行方だ。

 共産党を支持する50代の男性は「消費税の増税など民主党の主張で許せない部分はある。だが、とにかく自公政権を変えないといけないという思いは強い。周辺でも小選挙区は民主という人は多い」と打ち明ける。

 一方、ある自民公認候補の陣営幹部は「共産党とは主張があまりに違いすぎる。うちに票が来ることはないだろう」という。

 前回の共産の公認候補は2区で4941票、3区で6450票、4区で1万222票を獲得した。この時の民主の候補は自民候補に2区で約4万3千票、3区で約1万7千票、4区で約7万2千票の差をつけられ、落選した。

 単純に共産候補への票を足しても遠く及ばないが、4区で民主と国民新が候補を一本化するなど、打倒自民を目指して勢力が結集。民主への追い風もあって、共産票が当落を左右する可能性もある。

 こうした状況に対し、共産自体は、民主への選挙協力はあり得ないと否定する。堀委員長は「憲法などについて民主と我々の主張は大きく異なる。政策で協力できる部分がない」。前回衆院選で青森3区から立候補した松橋三夫・同党三八地区政策委員長も、党として小選挙区で特定の候補への投票働きかけはしないという。

 一方で、堀委員長は「日本の将来を巡って『政権交代が必要だ』という点では、民主と主張は一致する」とし、自民よりは民主に近い立場であることを認める。

 こうしたことから、ある民主候補の陣営幹部は「『自民か民主か』の二者択一なら民主へ投票してくれるだろう」と期待を寄せる。

 しかし、別の民主の関係者は「マスコミなどの世論調査で民主圧勝という結果が出ている。民主に投票して大勝させるのはいかがなものか、という見方も出てくるかもしれない」。その結果、従来の根強い共産の支持者は選挙区には白票を投じるかもしれないという。

 志位和夫委員長は8月初めに来県した際、「民主党は財界中心、軍事同盟中心という政治のおおもとをただす姿勢は見られない。民主党中心の政権ができても、『建設的野党』としてがんばり抜く」と語った。

 公認候補を持たない共産支持者のさまえよる一票が政権交代を後押しするか、逆に押しとどめようとするか。30日まで悩む有権者もいそうだ。

■共産党候補者の得票数(小選挙区)

選挙区 03年総選挙 05年総選挙

 2区 10605  4941

 3区  5284  6450

 4区 13524 10222

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