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〈09総選挙〉鳥取1区 石破・農林水産相の「ふる里」八頭

2009年8月25日

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 前回の参院選では、石破茂農林水産相の「ふる里」とも呼ぶべき八頭町で、民主候補の得票数が自民候補を上回り、自民関係者は一様に「八頭ショック」と口にした。その八頭町で今、鳥取1区の自民と民主の両候補が、激しい選挙戦を再び展開している。雪辱を期す石破選対に対し、奥田選対もショック再来を狙って党副代表が応援に駆けつけた。(井石栄司、徳永悠、白田さやか)

 八頭町郡家殿は、石破氏の父で県知事や自治相を務めた故・二朗氏の出身地。二朗氏の生家があり、集落の半数が石破姓という。同町は農林業が基幹産業で、自民の強固な地盤だった。

 一変したのは07年参院選。民主は小沢一郎代表(当時)が公示日に同町に乗り込み、マイクを握った。町役場前には約1千人の有権者が集まった。当初は自民側も「連合の動員」と甘く見ていたが、選挙中に石破氏が各集落をくまなく回って、てこ入れしたにもかかわらず、民主新顔が5760票を得、自民現職を15票上回った。

 同町水口地区で区長を務める佐々木寛一さん(67)は参院選後、石破氏に忠告した。「昔は町議が声を掛ければ地域の票はまとまったが、今の若い人はそんな声には従いません。一人一人を大事にせず、昔の感覚で人任せにしていると票は減りますよ」

 石破氏自身の同町での得票数も減少傾向にある。05年総選挙は自民に追い風が吹き、民主新顔が公示直前に立候補表明した秋田市出身の若者だったにもかかわらず、03年選挙で合併前の3町で獲得した票より1千票以上減らした。

 こうした状況を踏まえ、奥田選対は「ショック再来」を狙う。19日には石井一・党副代表が同町に乗り込み、2年前に小沢氏が立った役場前でマイクを握った。建設会社や郵便局関係者の動員もあったが、地元の人も多く、600人以上が集まった。

 石井氏は訴えた。「郵政選挙で小泉純一郎はライオンみたいに髪を逆立て、聖域なき構造改革で将来はバラ色と言った。ところが、その後の4年間、何が起きたか。それに対する総括を、今度の選挙で示して欲しい」

 ショック再来を警戒する石破氏は公示前の12日、町内の集落を谷の奥まで回り、町民一人ひとりと握手した。郡家殿地区の石破氏の親戚(しんせき)筋にも「総動員」がかかって各集落を行脚したという。「親戚筋が来れば、集落の顔役が案内することになる。選挙活動をやっているかどうかが一目でわかる」と同町を含む八頭郡選挙区選出の山根英明県議が説明する。

 石破氏も21日に再び、同町に入り、各集落を選挙カーで回り、訴えた。「私が自民党を立て直します。八頭のことは任せて下さい」

 同町の有権者は1区全体の1割にも満たない。しかし、自民は組織力の差を民主に見せつけようと、民主は政権交代をかけた戦いの象徴的な町にしようと、双方とも選挙戦終盤に向け、さらに力を入れる。

 共産の岩永氏は2大政党間に埋没することを避けようと「健全な野党の重要性」を同町でも訴え、諸派の細川氏も「新しい党。広く知って欲しい」と選挙カーを走らせる。

■1区の候補者

 (届け出順。氏名は原則として日常使用名。年齢は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区重複候補者。略歴の〈元〉以下は過去の経歴。)

 細川幸宏 40 幸福の科学職員   諸新  

 石破茂  52 農林水産相     自前(7)[比]

 奥田保明 49 〈元〉衆院議員秘書 民新   [比]

 岩永尚之 52 党県書記長     共新   [比]

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