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〈陣営を追う〉愛媛1区 塩崎氏、票読めず訴え徹底 永江氏、完勝向け引き締め

2009年8月25日

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 「四国から総理大臣になれる可能性があるのは塩崎さんしかいない。厳しい状況だが、何とか当選させてほしい」。松山市の繁華街で22日、自民前職の塩崎恭久氏(58)=公明推薦=の応援に駆けつけた世耕弘成参院議員が有権者に訴えた。世耕氏の横で塩崎氏は「よろしく」と通行人や客待ちのタクシー運転手らに小走りして駆け寄り、握手を求めた。

 「今回は組織や人脈で票が取れた従来の選挙と違う。どのくらいの票が取れるのか、読みづらい」。選対幹部はこう漏らした。「反自民」の逆風は予想以上といい、市議や県議らが中心となって支持の呼びかけを徹底している。医師や商工関係など約250団体から推薦を受け、組織戦を展開。連立政権を組む公明の推薦を初めて受けた。

 塩崎氏は「長い目で見て、この国を強くするのはどの政党と政治家なのか、ということを選挙戦を通じて訴え続けていく」と話した。

 「永江さんの相手は強い。強敵中の強敵です」。民主党の菅直人代表代行が19日、松山市の住宅街で、同党の新顔永江孝子氏(49)=社民、国民新推薦=の応援演説に立ち、一層の支援を呼びかけた。

 永江氏は昨年9月の立候補表明以来、1千回を超す街頭演説を市内各地で続けてきた。元南海放送アナウンサーの高い知名度から、街頭演説には多くの市民が集まり、盛り上がりを見せている。

 しかし、陣営幹部は「追い風が吹いているのは確かだが、風に頼らなくても勝てないといけない。対立候補が比例で復活当選するようでは意味がない。やるからには完勝をめざす」と引き締めに躍起だ。県内に約4万5千人の組合員がいる連合愛媛が選挙戦を全面的に支援。労組票を固めた上で、さらに票の掘り起こしを進めている。

 共産新顔の田中克彦氏(42)は街頭演説や選挙カーからの呼びかけの際、必ず「比例区は共産党に投票を」と訴えている。党は03年の総選挙で失った比例四国ブロックでの議席獲得をめざしており、県内で8万票の比例票の得票を目標に掲げる。しかし、同党の県内の比例獲得票は05年総選挙が約4万9千票、07年参院選が約3万6800票。「自民対民主」の構図が注目を集める中、票の上積みに懸命だ。

 マスコミ各社の情勢調査で「民主大勝」の可能性が伝えられたのを受け、田中氏は早くも、政権交代後を見据えた訴えに力を込めている。「消費税の増税や憲法9条改正に反対の姿勢を貫き続けている共産党が国会の監視役をしっかり果たすことで、国民生活を守ることができる」

 諸派新顔の谷村耕治郎氏(46)は市内各地を選挙カーで回り、「消費税の廃止」などを訴え、無党派層への浸透を図っている。このほか、1区には無所属新顔の郡昭浩氏(48)も立候補している。

     ◇

 「政権選択」が争点の総選挙の投開票日が、いよいよ30日に迫ってきた。県内4小選挙区には16人が立候補し、激しい選挙戦が繰り広げられている。選挙区ごとに各陣営の動きを追った。

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