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〈しまねの選択09 総選挙〉激戦区ルポ・1区 細田、小室、石飛各陣営

2009年8月26日

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◇逆風、妻らフル回転 細田陣営

 総選挙が大詰めを迎えた25日午前8時半、松江市の大橋川中流で建設が進む「松江第五大橋道路」そばの工事現場に、自民の細田博之氏の妻洋(ひろ)さんがヘルメットを手に松江市議と姿を見せた。「地方のため地域のために公共事業を進めていくと細田は申しております」と支援を訴え、100人近い建設会社の社員らと握手を交わした。作業服姿の男性(62)は「奥さんが現場に来るなんてこれまでなかった。やっぱり、選挙が厳しいのかな」とつぶやいた。

 官房長官だった前回に続く「本人不在」の選挙戦。党幹事長として応援演説で全国を回る本人に代わり、妻や同党の県議、市議らが前面に出るが、企業回りで妻が工事現場にまで足を運ぶのは7選を目指す陣営にとって初めて。この日は同市内の8カ所の現場を回った。

 先週後半、報道各社が総選挙の序盤情勢調査で全国的に民主党圧勝の可能性を報じた。「島根でも逆風が吹いていると言わざるを得ない」。選対本部長の細田重雄県議は厳しい表情を浮かべる。

 「大都会には一度、政権を代えてみたらどうかという気楽な方が多い。だが地方の立場からはそんな気楽なことを言っていられない」。23、24の両日、公示後初めて選挙区入りした細田氏は、安来市や松江市などを選挙カーで回り、危機感をあらわにして民主党批判を強めた。

◇政策重視、風つかめ 小室陣営

 「私たちのために動いてくれる政治に変えていきましょう」。24日正午過ぎ、松江市鹿島町の恵曇漁港に近い道路沿いに民主党の選挙カーが止まり、女性県議らがマイクを握った。街頭演説が始まると、同党員や連合島根の組合員が通行人などに党のマニフェストを一斉に配り始めた。

 民主の小室寿明氏の遊説活動とは別に、政党カーを動員してマニフェストを配布するのは、この日が初めて。選挙戦終盤に向け、月額2万6千円の「子ども手当」や農業の戸別所得補償制度など、党の政策をアピールして小室氏への支持につなげる狙いだ。「勝負は無党派層をどうつかむか。そのためには党の政策を伝えることが大切になる」。内田敬・民主党県連代表は力を込める。

 「1区、2区は全国の注目選挙区。政権交代を確実にするためにもぜひ島根で勝たせていただきたい」。小室氏は20日、出雲市平田町で、急きょ応援に駆けつけた鳩山代表の前で声を張り上げた。

 全国的に吹く党への追い風を、「保守王国」と言われる島根でどうつかむか。陣営幹部は「手応えは感じているが、風がどこまで票に結びつくか気がかりだ」と話す。

 「もう一歩、もう一押しですよ」。21日、松江市玉湯町で街頭演説を終えた小室氏は表情を引き締め、選挙カーに乗り込んだ。

◇埋没回避、違い強調 石飛陣営

 「皆さんの生活を壊した自公政権を退場させよう」。24日午後、松江市内のマンション前で街頭演説に立った共産の石飛育久氏は、自公連立政権を批判した。返す刀で「民主党のマニフェスト通りになれば、消費税を上げざるを得なくなる」と声を張り上げた。

 自民、民主両党が真っ向から激突する1区で、二大政党の間に埋没しないため、消費税率の引き上げ反対や憲法9条を生かした平和外交などの政策を訴えて他党との違いを強調している。公示後初めての日曜日となった23日には、松江市中心部の商店街を愛用の自転車で走り、31歳の若さをアピールした。(野中一郎、大野正智)

■候補者一覧(届け出順)

◇1区(4)

 石飛育久  31 共新 

 小室寿明  48 民新 

 池田健一郎 29 諸新 

 細田博之  65 自前(6)

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