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〈09総選挙〉鳥取2区 川上参院議員の地元・琴浦町 「農家票」巡り争奪戦

2009年8月26日

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◇湯原氏「現役の農家」 赤沢氏「農政に実績」

 自民の赤沢氏と民主の湯原氏が競り合う鳥取2区は、前回総選挙で赤沢氏に敗れた川上義博参院議員が獲得した票の行方が当落を左右するとみられている。特に、川上氏の地元の琴浦町周辺は農・畜産業が盛んな地域だけに、「農家票」に両氏とも焦点をあてる。赤沢氏が農林水産委員を務めた実績で攻めれば、湯原氏も自分は農家で生まれ育ったと応戦し、攻防は熱を帯びてきた。(高井和道、中村瞬、井石栄司)

 05年総選挙で川上氏は琴浦町で赤沢氏の2倍近い6800票を獲得。民主に転じて勝利した07年参院選も6904票を得た。川上氏は民主県連代表を務めており、川上氏の支持者は、そのまま湯原氏に投票しそうだが、自民県議時代から川上氏を支持する人には「私らは川上さんを支持する川上党。民主党員ではない」と話す人が少なくない。

 赤沢氏の選対が「琴浦、北栄両町で最低でも1万票は取る」と、前回得票の1.5倍近い目標を設定したのも、川上党は元々、自民支持層と見ているからだ。琴浦町の基幹産業は農業と畜産業。赤沢氏はこの4年間で衆院の農林水産委員を務め、耕作放棄地対策やブロッコリーの価格安定化対策などに取り組んだ実績を強調している。

 「農家とともに泣き、農家とともに笑う。そういう政治を目指す」。昨年9月の農政懇談会では自らの政治姿勢を訴え、JAなど農業団体でつくる県農協農政協議会から推薦を得た。協議会はJAを通じて農家に支援の徹底を図っており、公示日に同町であった赤沢氏の出陣式ではJA鳥取中央の坂根国之・組合長も応援演説のマイクを握った。

 民主党の農業政策も攻撃する。赤沢氏は21日午後、同町で集まった有権者に「民主党のマニフェストにみなさんがイエスと言うことは、地方にとって自殺行為」と訴えた。農業などへの補助金6兆円を削られ、貿易も自由化されて安い農産物が輸入されると農家の危機感をあおった。

 湯原氏は市議、県議を務めた米子市では知名度はあるが県中部では高くない。選対も県中部の農村票対策が必要とみて、大山、琴浦の両町で個人演説会を相次いで開いた。

 農山間地で強く訴えているのは、自らも農業を営んでいるという点だ。大山町で24日開いた演説会では「地元の農家に生まれ46年。今、農業だけでは食べていけない状況はどういうことなのか。皆さんの思いを国政に反映したい」と訴えた。さらに、「国会議員になるために、この選挙区に舞い降りたような人とは違う」と、県外出身の赤沢氏を揶揄(やゆ)した。

 湯原候補を全面支援する川上氏も、この演説会に出席。「農業を営む湯原候補も私もJAの組合員。組合員を応援しないJA幹部はけしからん」と赤沢氏を支援するJAにかみついた。自らの後援会幹部に「湯原の選挙は私の選挙。政権交代を果たせねば、参院選で当選させていただいた価値がなくなる」と懇願し、支持者固めを本格化させた。

 甲谷氏も琴浦町に選挙カーを走らせ、支持拡大を急いでいる。

■2区の候補者

 (届け出順。氏名は原則として日常使用名。年齢は投票日現在の満年齢。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区重複候補者。略歴の〈元〉以下は過去の経歴。)

 甲谷英生 33 幸福の科学職員  諸新

 湯原俊二 46 〈元〉県議    民新[比]

 赤沢亮正 48 〈元〉国交省職員 自前(1)[比]

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