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〈09総選挙〉揺れる首長、対応様々 立場・地元を見据えて苦慮

2009年8月26日

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 国政の担い手を決める総選挙の勝敗は、自治体を預かる首長にとっても気になるところ。自らの立場や地元の将来を見据えて、動くべきか、動かざるべきか……。「政権交代」が現実味を帯びる中、対応も様々だ。

 「考えていない。ノーサイド」。川勝平太知事は就任会見で、総選挙での民主党支援についてそう明言した。実際、激しい選挙戦に突入してからも、自らのスケジュールに候補者応援は入れていない。

 7月の知事選は「衆院選の前哨戦」として全国的な注目を集めた。民主党の推薦を受けた川勝知事のもとには、鳩山由紀夫代表ら民主党幹部が連日、応援に入った。しかし、当選を果たした川勝知事は「380万県民を代表する立場。特定の党派に偏ることはない」。就任以来、各政党と等距離を保つ姿勢を変えていない。

    ◇

 影響力を持つ首長は各陣営から引っ張りだこだが、知事同様、中立の立場を決め込むケースが目立つ。

 公示日の18日、焼津市の清水泰市長は自民前職の出陣式に姿をみせ、壇上であいさつした。候補者とは、にこやかに握手を交わした。

 清水市長は県議時代、民主党系会派に所属。昨年12月の市長選では民主党県連の推薦を受け、自民党県連の推薦候補と激しく競り合った。前回総選挙では、今回も立候補している民主元職側の選対本部長も務めている。

 同じ日の夕方には、民主元職の集会に出席した。「どちらか一方にしろ」。支援者から声をかけられると、すかさず「おれの気持ちもわかってくれ」と返した。

 清水市長は言う。「首長は、国会議員に市民や国民のために仕事をしてもらうよう働きかける立場。党派に差をつけるべきではない」

    ◇

 同じ公示日。浜松市内であった自民前職の出陣式には、新居町の中嶋正夫町長の姿があった。候補のイメージカラーの布を襟元に巻き、「地域のために候補をよろしく」と集まった約千人に訴えた。

 06年に町長になってから、前職を応援してきたが、今回は義理以上の思いがある。来年3月、町は湖西市に編入合併される。「最後の町長」として、地元にとって即戦力になる政治家を残したいとの思いがある。

 護岸工事などで霞が関に陳情に行くたび、前職が案内を買って出た。行く先々で人脈を駆使してもらった。

 政権交代への風は感じる。「でも、新人議員が育つまで我々は待てない」。単独では立ち行かないと合併の道を選んだ人口1万8千人足らずの町。「こんな小さな自治体、国政レベルじゃだれもかまってくれんよ。だからこそ、引っ張ってくれる代議士が要る。風だけで決めていいものか」

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