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〈09総選挙〉最前線・新潟6区

2009年8月26日

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■6区の候補者(届け出順)

 (年齢は投票日現在。年齢のあとのカッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈 〉内政党は推薦)

 高鳥修一(48)自前(1)[比]=〈公〉〈改〉

 国領大聖(32)諸新

 筒井信隆(64)民前(4)[比]=〈国〉

 橋本正幸(61)共新

●「ふるさと」連呼 高鳥氏

 「私は愛国者です」

 自民前職の高鳥修一氏はこう言い切った。「政治の師」という安倍晋三元首相を招いて、上越市で21日開いた街頭演説会。鹿児島県での民主党集会で、日の丸を上下につなぎ合わせて作られた党旗が掲げられたことを挙げ、「そんな人たちが教育や国防を握ろうとしている。絶対に認められない」と語気を強めた。

 安倍元首相も日教組や民主党を批判し、「絶対に負けられない」と応じた。

 演説会場には「故郷に全力」「故郷を守る覚悟がある」と書かれたのぼり旗が立つ。選挙カーには「郷土愛 祖国愛」の文字。22日、十日町市での街頭でも「愛するふるさとのために命がけで働く」と、「ふるさと」の言葉を繰り返した。

 「自民党支持者だけでなく無党派層を取り込まなければ勝てない」(陣営幹部)と、広く保守層の心情に訴えようと懸命だ。大きな交差点では、信号待ちの間に車を降り、有権者に駆け寄って握手を繰り返す。「若さ」もアピールしている。

 4年前、2度目の挑戦で民主前職の筒井信隆氏を追い上げ、比例復活当選。今回は自民への厳しい逆風を肌で感じている。「小手先ではなく自分の言葉で訴え、死にものぐるいで頑張るだけです」

●「補償」詳細説明 筒井氏

 民主党前職の筒井信隆氏は、中心になってまとめたと自負する農業の戸別所得補償制度について、夜の演説会で、詳細に説明している。同党の「次の内閣」農水相だ。

 「全国平均の生産費と販売価格との差額を支給するから、平均より高く売ればもうかるし、コストを下げればその分ももうかる。努力が報われる仕組みだ」

 20日、出身地の上越市三和区での演説会でも「農業で食べていけるようにする。所得補償で都会と農村の格差を是正する」と訴えた。

 「官僚政治のぶち壊し」「天下り禁止」を掲げた点に出席者から質問が飛んだ。「努力した官僚がテレビドラマになっている。有能な人は仲間に入れるべきでは?」

 「官僚の定年を65歳まで延ばす。後の再就職はハローワークで探せということ。敵にするんじゃなく、定年まで働いてもらう」と答えた。

 選挙カーは、「いよいよ政権交代」と叫び続ける。

 一方で、筒井氏は演説の最後に必ず楽観ムードを引き締める。再選を目指した16年前の総選挙で138票差で敗れた苦い経験があるからだ。

 「あの2期目の選挙を繰り返すのではないかと、不安感にさいなまれています。大丈夫だと思ったら、それは落選のときです」

●「農家支援」強調 橋本氏

 「自公政権を退場に追い込んだあと、どういう政権をつくるかだ」

 共産新顔の橋本正幸氏は19日夕、同党の井上哲士参院議員の応援を得て、上越市内のスーパー前で演説した。

 「学校を出てから40年以上農業をやってきた。自民党農政で農業が壊されてきたのを、この目で見てきた」。一方で自由貿易協定を促進しようとする立場の民主党も批判し、「安心して農業に励めるように大きな農家も小さな農家も支援する」と強調した。

 自公政権を終わらせようと訴え、民主党に対する不安を得票に結び付ける作戦だ。

 応援に駆けつけた井上参院議員は「建設的野党」の役割を果たすとし、「今回、小選挙区は民主党という方も、比例は共産党に託していただきたい」と呼びかけた。

 陣営幹部はこう解説する。「もちろん6区で頑張るが、比例北陸信越ブロックは2回続けてわずかの差で議席に届かなかった。当選の可能性のある比例の得票を何としても伸ばしたい」

 橋本氏は「軍事費と大企業への行き過ぎた減税にメスを入れ、福祉充実の財源を生み出す」と強調。「民主党中心の政権になっても、消費税増税や憲法改正の動きには防波堤の役割を果たす」と訴え続けている。(遠藤雄二)

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