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〈夏の陣 09総選挙〉最前線ルポ・岩手4区 民主「一票も減らさぬ」

2009年8月26日

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◇岩手4区

小沢一郎 67 民前(13) 党代表代行

小原宣良 65 社新     党県代表

高橋嘉信 55 自元(1)  〈元〉衆院議員秘書

安永陽  61 諸新     幸福実現党員

瀬川貞清 59 共新     党県書記長

 (敬称略、届け出順)

 「政権を代える選挙。小沢先生を恥ずかしくない数字で当選させていただきたい」。今月22日、奥州市前沢区内の集会所で約30人を前に訴えると、新居田弘文県議はすぐ次の会場に向かった。新居田氏が会長を務める小沢一郎前沢後援会は、この日だけで同様の集会を19カ所で開いた。

 「前回までは選挙期間中に前沢全体で1回、集まる程度だった」(支持者)という小沢氏陣営は4区全体で300カ所のミニ集会を開く。「過去10年間の選挙でやったことがない」(選対幹部)という猛烈な「地上戦」を展開している。

 秘書が逮捕された西松建設事件で小沢氏は党代表を辞任。総理の座は遠のいた。

 だが「情勢次第で再び『小沢総理』待望論が出る。その時に得票が減っていては示しがつかない」(後援会幹部)。公示直前の選対会議で、伊藤久雄・後援会連合会長は「前回より1票も減らさないように」と念押しした。16日には小沢氏が1年7カ月ぶりに帰郷。後援会との結束を固めた。

 12万超の得票を続けてきた小沢氏だが、今回は公認決定が遅れ、後援会組織の始動もずれ込んだ。陣営は引き締めに躍起だ。

      □   □

 勢いに乗る民主党に対し、自民党から立つ高橋嘉信氏が持ち込もうとしているのは、「小沢か、高橋か」の個人対決だ。

 高橋氏は小沢氏の元秘書。旧自由党の衆院議員だった。選挙戦での頼りは個人後援会だ。小沢氏が自民党を離れた93年、4区内の自民党支援者の多くが小沢氏に従った。その後、4回の総選挙を経てきたが、自民党は4区で党勢を回復できていない。高橋氏は「自民党が厳しいのはいやというほど分かる。だから自民党を変える」と言う。

 06年の奥州市長選で2万5千票を獲得。小沢氏の地元での浸透に自信を深めた。

 21日、花巻市内の農協前での街頭演説で、民主党が掲げる日米FTAに触れて高橋氏は訴えた。「小沢氏は自由化論者だが、私は違う。争点が明確になった。判断するのは皆さんだ」

 自・民の激突が続くなか、社民新顔小原宣良氏の総合選対委員長を務める久保孝喜県議は「これまでにない手応えだ」と笑顔を見せる。北上市内で7日に開いた総決起大会に約1200人が集まった。「社民の集会でこれだけの人が集まるところは、全国でもほとんどない」

 強みは、小原氏が北上市出身なのに対し、ほかの候補がいずれも奥州市を地盤とすることだ。県議を5期20年務めた高い知名度で、花巻・北上の地域票を集めたいという。

 ただ、小沢後援会の壁は厚く、狙いは比例区での復活当選だ。小原氏は言う。「私が小沢氏に迫ることで、岩手4区から2人、野党議員が出る。ここから政権交代ののろしを上げられる」

 共産新顔の瀬川貞清氏は、国政選挙に3度目の挑戦。比例区東北ブロック単独の前職高橋千鶴子氏と連携し、小選挙区とともに比例区で支持を伸ばそうとしている。幸福新顔の安永陽氏は街頭演説などを続け、支持の拡大に努めている。(上田輔)

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