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〈やまぐちの選択 09衆院選〉投票率70%台なるか 陣営、動向に熱視線

2009年8月26日

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 「政権選択」にどれだけの有権者が参加するのか――。30日投開票の衆院選で、県内の選挙管理委員会や陣営の関係者が投票率の行方に気をもんでいる。県内の衆院選の投票率は小選挙区制が導入された96年以降、60%台と低迷が続く。今回は期日前投票が前回より約5割増(23日現在)と好調だが、各選管は特設サイトや横断幕などあの手この手の啓発活動に懸命。投票率は勝敗の行方にもつながるだけに、陣営関係者も有権者の動向を注視している。

 「思いを伝える日曜日」

 県選管は衆院選が公示された18日、ホームページにこんなキャッチフレーズをあしらった特設サイトを新設した。赤い枠で囲われたサイトを開くと、鉛筆で投票用紙に記入する絵が現れ、「投票日 8月30日 投票日に行けない方は、期日前投票を!」と呼びかける。投票時間や投票の手順なども図で示しながら細かく説明している。

 特設サイトでは、県職員6人のアマチュアバンドが作詞・作曲し、周防大島町出身のユニットが歌う県選挙啓発イメージソングも視聴できる。「♪選挙 選挙 選挙に行こう 僕たち私たち一人ひとりの思いがつくる未来だから」とバラード調の曲をのびやかに歌っている。

 山口市選管は18日以降、市内の歩道橋や高架橋など4カ所に、白地に赤い文字で「8月30日投票」などと書いた横断幕を掲げた。投票前日の29日には、中心商店街で、市明るい選挙推進協議会のメンバーや市内の中学生ら約70人の有志がティッシュやうちわ、脂とり紙を配り、投票を呼びかけるという。担当者は「期日前投票者はかつてなく多い。投票率は、前回の郵政選挙以上に高くなるのではないか」と期待している。

 岩国市では日曜日の23日、ご当地ヒーロー「ハクジャオー」が商店街に登場。市選管などのメンバー約20人とともに啓発活動を行った。地元ケーブルテレビで今春から毎週放映されているとあって、姿を現すなり、「ハクジャオーだ」と子どもたちが駆け寄る大人気だった。

 選挙戦も終盤を迎えた陣営関係者にとっても、投票率の行方は注目の的だ。ある前職陣営の選対幹部は、「政権選択」が最大の焦点になったことで投票率が上がると分析。「政権を変えたいという期待を込めて投票する人々がいる一方、自民党の支持者は、民主党が伸びていることへの危機感から、やはり積極的に投票に行くだろう」と話す。

 25日夜、別の前職候補の演説会に応援に来ていた県議は「投票率は(05年の)郵政選挙くらいに高まるのではないか」と話した。

 県選管によると、県内の衆院選の投票率は戦後、47年の65.08%を除き、70〜80%台前半で推移してきた。戦後最高は、52年の81.22%。55年体制が崩れ、日本新党の細川護熙代表を首班とする非自民連立政権が生まれた93年までは70%台を維持していたが、小選挙区制度が導入された96年には一気に約13ポイントも急落。その後、投票時間が2時間延長された後の00年は66.47%、郵政民営化を焦点に「小泉旋風」が吹き荒れた前回05年は69.07%と持ち直す傾向にはあるが、それでも70%には届いていない。

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