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「景気策を最優先」「新しい政治興す」 総選挙公示

2009年8月18日12時19分

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写真候補者の訴えを聞く人たち=18日午前10時56分、東京都八王子市、中田徹撮影(画像を一部修整しています)写真候補者の訴えを聞く人たち=18日午前、東京都八王子市、林敏行撮影(画像を一部修整しています)写真候補者の訴えを聞く有権者たち=18日午前10時15分、東京・新宿、武田剛撮影

 自公政権の継続か、民主党を中心とした新政権の誕生か――。「政権選択」が最大の焦点の第45回総選挙が18日、公示された。自民党は政権運営の実績を強調し、「責任力」を前面に景気回復を最優先する姿勢を示す。民主党は官僚主導政治からの脱却を掲げ、自民党長期政権に終止符を打つ「政権交代」の実現を強く訴える。すでに子育て支援などマニフェスト(政権公約)に掲げた政策の財源をめぐる論争が活発化。与野党は12日間にわたって論戦を繰り広げる。投票は30日で、即日開票される。

 麻生首相(自民党総裁)は18日、東京都八王子市で第一声。党内の結束の乱れについて「力不足を含め、おわび申し上げる」と陳謝したうえで、規制緩和による地域間格差やワーキングプアなどを挙げ、「国民が心配する問題に配慮が足りなかった。率直にゆがみを認め、対応したい」。景気対策を最優先する考えも強調し、「政権ではなく、政策を選択してください」と「責任力」を訴えた。

 首相は景気回復や安心社会の実現、北朝鮮の脅威から「日本を守る」という訴えに加え、保守層を引きつけるため日本の歴史や伝統を守る姿勢も打ち出す。17日の党首討論では、民主党が鹿児島県の集会で切った日の丸をつなげて党旗をつくっていたと明かした。衆院解散から投開票まで過去最長の40日間あることを生かし、懸命に巻き返す。

 第一声に八王子市を選んだのは若者が学ぶ大学が多く、「成長戦略を重視する党として未来を意識した」(周辺)ためだ。公明党との選挙協力も重視し、同党の支持母体・創価学会が創価大学など関連施設を同市内に置いている点も考慮。首相は18日午後には公明党の太田代表の地元でも街頭演説する。

 公明党は太田氏や北側一雄幹事長ら小選挙区候補8人全員が比例重複しない「背水の陣」で臨む。太田氏は横浜市での第一声で「財源なき政策、くるくる変わるマニフェスト、危うき安全保障、党首2代の献金偽装」と民主党を批判。「経済回復に全力を挙げ、医療、介護、子育て、若者の雇用支援に力を注ぐ」と訴えた。

    ◇

 「歴史を塗り替える日がやってきた。民主党に政権交代の力をお与え下さい」

 民主党の鳩山代表は18日朝、大阪市中央区の繁華街でマイクを握った。「官僚任せの政治ではなく、皆さん方が一つ一つの政策に加わる新しい政治を興す」と訴え、「消えた年金」の解決や雇用改善に取り組む考えを示した。

 報道各社の世論調査では、なお優勢を保つ。同党は、勝敗を最後に左右するのは大都市部とみる。第一声を鳩山氏が大阪、菅直人代表代行が東京に立つ役割分担で臨んだのも、そんな戦術の一環だ。

 鳩山氏の虚偽献金問題やマニフェスト修正、安全保障政策をめぐる発言のブレ……。前哨戦では、与党から激しい批判を浴びてきた。鳩山氏がいくら、「我々はチャレンジャー」と訴えても、守勢から抜けられない。鳩山氏は18日、「麻生さんが『責任力』というなら、皆さんの一票の力で責任をとってもらおう」と麻生首相批判も忘れなかった。

 民主党以外の野党も、流れに乗ろうと必死だ。7月の東京都議選後、民主党政権を前提とした「是々非々路線」に転じた共産党の志位委員長は東京都新宿区で、「自公政権を終わらせる有権者の審判を下そう」と強調。社民党の福島党首は沖縄県宜野湾市で「社民党がしっかり入らなければ生活の再建、平和の再建はできない」と訴えた。国民新党の綿貫代表は東京都羽村市で小泉改革を批判。みんなの党の渡辺代表は政界再編も訴えた。

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