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《注目:東京1区》都心舞台に、江戸っ子も新住民も

2009年8月18日14時59分

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 「激戦の地で必ず議席を獲得する」「無責任な政策を進めるわけにはいかない」――。東京都心の千代田、港、新宿の3区が選挙区の東京1区を舞台に、与謝野馨氏、海江田万里氏、冨田直樹氏ら8人の戦いが始まった。

 18日午前、夏の強い日差しのなか、複数の候補が第一声を上げた新宿区。地元の主婦(68)は友人3人と候補の街頭演説を聞いた。政権選択の選挙。これまでとは気構えが違うという。「目先のおいしい話に動じたくない。納得して一票を投じたいから、演説を聞きたいと思った」

 港区六本木。日本の富が消費されるこの街では、株価が下がると客が減る。昨年秋のリーマンショック以降、厳しさはひとしおだ。

 「店ではあまり政治の話はしませんが、常連客とはします。正直に言えば、民主党の支持が高いです。でも、『自民党におきゅうを据えなければ』という声が多いんです」

 高級割烹(かっぽう)を営む男性(38)は言った。上場企業の社員でも、身銭を切って接待するケースが増えている。

 そんな時代に、政党がどんな主張をしているのか気になり、マニフェストを読んでみた。印象は、絵に描いた餅。食いつきやすいものが並び、財源や税金など、くさい物にはふたがしてある、と感じた。「第三の選択肢がないものか」。男性は思っている。

 千代田区・神田。サラリーマンが多い街で、文房具店を営む男性(55)は、東京都議選で地元の自民党候補が落選したことがショックだった。商売仲間には自民支持が多い。「おきゅうを据えられた程度」と高をくくる人もいるが、自分はそうは思わない。

 街には高層マンションが増え、新しい住民が増えた。商売人の自分たちとは違う感覚で候補を選んでいる。

 「85歳のおやじと選挙の話をすることが増えました。バリバリの江戸っ子のおやじでも『変革というものをきちっと受け止める時代なのか』と言っていました。おやじと話す機会が増えそうです」

 新宿区にある早稲田大。4年生の長崎高大(たかひろ)さん(21)は初めて経験する衆院選を前に、各党のマニフェストをインターネットで読み比べ、友人約10人と議論している。「政権交代は是か非か」「公約には理想論が多い」「何兆円もの財源をつくれるのか」。各党候補の演説も聞き、投票先を決めたいという。

 千代田区・秋葉原。電気街を一歩入ると、昔ながらの下町が残っている。ここに住む主婦府川真智子さん(35)は、これまでは政治に期待していなかった。町会の幹部や近所の人に頼まれるままに投票した。しかし、政権を選ぶ今回は、投票先を自分で決めるつもりだ。子どもを産んだばかり。将来の教育費が気になる。義父母は「年金が少ない」と嘆いている。「安心できる社会にしてほしい」。そう願っている。

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