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1投票所に2選挙区 新潟市、合併重ね区割りにズレ

2009年8月21日9時13分

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 新潟市が07年に政令指定市になって初めての総選挙。市内には全国最多とされる四つの小選挙区(1〜4区)が混在する。その上、一つの投票所で二つの小選挙区の有権者が投票する「全国的な珍事」(市選挙管理委員会)も発生。市選管は、職員や有権者のミスを防ごうと、必死だ。

 北区の越岡保育園は投票日の30日、3区と4区の有権者計1206人の投票所となる。このうち3世帯9人は4区の、残り1197人は3区の候補者に投票する。

 こんな「珍事」が起きたのは、小選挙区の区割りが02年、当時の市町村単位で決められた後、10年後の12年まで見直されないことが背景にある。その中で、新潟市は01〜05年に合併を重ね、07年に指定市に移行。行政区を整理したため、小選挙区と行政区にずれが生じた。

 3世帯9人は02年当時、小選挙区で4区とされた旧横越町の住民。07年に行政区が決められ、北区民となった。一方1197人は、小選挙区で3区とされた旧豊栄市の住民で、07年に北区民となった。

 市選管は「投票を誤って無効とならないように」と、3世帯に細心の注意を払う。7月下旬、世帯主に一つの家庭に集まってもらい、夜7時すぎから約30分間、投票について説明した。

 また投票時間を通常の午前7時〜午後8時ではなく、午前9時〜午後4時と特別に短縮することにした。公職選挙法では、それぞれの投票所に同じ投票区の有権者2人以上を立会人として置かなければならないが、これを当てはめると9人のうち2人が立会人にならざるを得ない。「計9人の投票のために朝から夜までずっと立ち会うのは大変だ」(市選管)として、短縮を決めた。

 開票にも気を配る。北区での4区の有権者は9人だけなので「誰がどの候補に投票したか分かってしまう」(同)からだ。9人の投票箱は、4区の有権者の多い江南区の開票所へ運んで開票する。

 一方、江南区の亀田第五保育園も、旧新潟市の1区の有権者98人と、旧亀田町の4区の有権者1676人が混在する。07年、日本海東北自動車道を境に、北を中央区、南を江南区と決めたためだ。

 98人のほとんどは新潟刑務所の官舎に住む職員やその家族という。市選管の職員は刑務所を訪れ、担当課長に周知をお願いした。市選管の小林和幸主幹は「選挙区が混在していると、投票の間違いが起きる可能性が高くなる。次の小選挙区の区割り見直しで改善を期待している」と話す。(長富由希子)

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