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総選挙に商機 祝いの花・お茶・ガラス張り選挙カー

2009年8月21日19時2分

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 選挙は商機と、様々な業界の関係者が衆院選に熱い視線を送っている。定番の選挙グッズだけでなく、一見、選挙には関係ないように思える商品を扱う業者もだ。真夏の選挙の盛り上がりに期待を寄せる。

 「今回も、前回の郵政選挙のような高い投票率になってほしい」と期待を込めるのは花卉(かき)卸売り「大田花き」(東京都)の桐生進・花の生活研究所長(36)。

 投票率が67.51%だった前回衆院選。開票直後の1週間に贈答用花の最高峰であるコチョウランの売り上げが平均の1.4倍。59.86%だった前々回は、平均と変わらなかった。有権者の関心が高いほど、当選者へのお祝いが増えると桐生さんはみる。

 不況の影響で、業界全体の昨年の売り上げは一昨年より1割近く減った。企業間の贈答品が減り、1鉢3万〜4万円台だったコチョウランは値崩れしているといい、「選挙が業界に明るい話題を提供してくれれば」という。

 「これからが本番」と力が入るのが、中根製茶(静岡県)の担当者。「当煎(とうせん)茶」という缶入り緑茶を販売している。縁起の良さそうな商品名に全国の選挙関係者から注文が相次ぎ、今年はすでに約千ケース(1ケース30本入り)が売れた。

 「選挙事務所に売り込める商品を」と開発した4年前の衆院選。全国の選挙関係者にダイレクトメールを送った。だるまの絵柄も好評で、「訪問客との話題作りに使えると喜ばれた」という。選挙が盛り上がり、全国の選挙事務所に客が忙しく出入りするようになれば、と期待する。

 選挙カーへの視線が気になる人もいる。自動車販売整備のグリーンオート(神奈川県)は、ワゴン車後部がガラス張りになった選挙カーを関東などの10陣営に貸し出した。3年前に同社が開発。衆院選は初登場だ。

 「面白い車を」と旧知の選挙関係者に頼まれて、1年がかりで開発。車検を通るよう、バランスの良い中古車をベースに、特殊な強化ガラスを使った。「完成までに陸運局へ7回通った」と同社の榊原晧(あきら)さん(66)。

 候補者は文字通り、衆人環視の選挙戦となる。「すべてが見られるから気疲れすると思うけど、それくらいやり抜く体力は政治家に必要。車が評判になって、選挙に関心を持つ人が増えればいい」と話す。(岡雄一郎)

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