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防戦自民、元大臣も地をはう戦い 住宅街へ、人ごみへ

2009年8月24日8時1分

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写真街頭演説する政党幹部らに手を振る有権者ら=23日午後4時27分、大阪・ミナミ、森井英二郎撮影

 衆院選で自民党の大臣経験者が厳しい選挙戦に追われている。夏祭りや住宅街をこまめに回る「ドブ板選挙」を徹底。投開票まで1週間となった23日の日曜日も、人ごみを選んで必死の訴えを繰り返した。

 「私は風車のお百合。今は逆風だが、風力発電はそれをエネルギーにできます」。東京・池袋で街頭演説した小池百合子氏(東京10区)。スタッフが四つの緑色の風車を持って取り囲む中、環境相時代の実績を強調した。買い物客ら300人が足を止めて聴いた。

 郵政民営化が焦点だった05年衆院選では、民営化に反対した前職への「刺客」として兵庫から国替えして当選した。今回は民主党の新顔の江端貴子氏と激戦になっている。

 陣営幹部によると、団地で演説しても、部屋から顔を出してくれる住民は前回より少ない。小池氏は公示前に「遠出の応援はおしまい」と宣言。ほとんど地元に張り付いて住宅街を6、7時間歩き、夕方以降も数カ所でミニ集会を開く。陣営は「郵政選挙の倍くらい運動している感じ」という。

 「原爆、しょうがない」発言で07年に防衛相を辞任した久間章生氏(長崎2区)はこの日、長崎県諫早市の商店街を練り歩いた。「頑張って」と声をかける女性に「だいぶいいところに来てますから」と支援を呼びかけた。

 6月には「岡山で片山虎之助さんが負けて虎退治と揶揄(やゆ)されたが、週刊誌では私もクマ退治と言われている。退治されないようにしなければ」と軽口をたたいていた。しかし、民主は薬害訴訟原告の福田衣里子氏を擁立。陣営は「動きがまったく読めなくなった」と焦る。

 党や政府の要職を務めた過去3回の衆院選は選挙区にほとんど戻れず、事実上13年ぶりの選挙戦。祭りでカラオケマイクを握り、29年の国会議員生活で初めて国道沿いに立って車に手を振ることもしているという。

 元財務相の中川昭一氏(北海道11区)は、帯広市を中心に街頭演説した。前日の22日は安倍元首相と街頭に立ち、「民主党が掲げるのは農家をばかにした政策だ。任せたら日本の危機になる」と訴えた。

 イタリアのG7に出席した際の「もうろう会見」で財務相を辞任。厳しい戦いが続く。公示前の9日、後援会の集会で謝罪の意味を込めて「断酒宣言」。18日の第一声では父親の故・一郎氏の形見の鉢巻きを手に「後押ししてもらう」と語った。

 「民主党のユニホームさえ着ていれば、どんな政治家でもオールスターゲームに選ばれる。そんな雰囲気だ」。自民党元幹事長で元文科相の伊吹文明氏(京都1区)は派閥の会長で当選8回。しかし、京都市の街頭演説では危機感を隠せなかった。

 「1人当たり5人を集めてほしい。出席者も事前に知らせて下さい」。19日、繊維関連の集会に参加した業者は、事前に伊吹氏側から求められた。伊吹氏は集会で語った。「従来の選挙なら、こうして集まっていただき、『わかった』(という支持者の声)だけで何とか行けた。でも、今度はそうはいかない」

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